mixiユーザー(id:4795751)

2020年02月25日23:10

119 view

「グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇」@渋谷HUMAXシネマ

元々はケラリーノ・サンドロヴィッチさん作・演出の舞台。そちらは2015年に世田谷パブリックシアターで観ていたので、映画はどんな感じになるのかと、とても楽しみにしていたるんるん

************** 重要部分ネタバレなし **************

戦後の混乱から復興へ向かう昭和のニッポン。文芸雑誌の編集長の田島周二(大泉洋)は、裏では闇商売でしこたま儲け、10人近く愛人も抱えている不埒な男。しかし一方で、田舎に疎開させたままの妻子を呼び寄せたいという気持ちもあり、愛人たちと別れる決心をしたものの、優柔不断で彼女たちを前にすると別れを切り出せず。困り果てた田島は、金にがめつい担ぎ屋・キヌ子(小池栄子)を雇い、女房を演じてくれと頼み込む。実は彼女は泥だらけの顔を洗うと誰もが振り返る美女だったのだ。田島は、女と別れるため、キヌ子は、金のためー。こうして、二人の"嘘夫婦"の企みが始まった。

原作は太宰治の未完の遺作『グッド・バイ』、それをケラさんが独自の解釈で舞台化、そして今回映画化という流れ。遥か昔に原作本も読み、冒頭に書いたとおり舞台も観ていて、ついに映画まで。さらに言うと、今年2020年1月から2月にかけて、演出家とキャストを替えてまた舞台もやっていた。行こうか迷ったんだけど、そちらは結局スルー。

メインの田島とキヌ子役について、2015年舞台版は仲村トオル×小池栄子、2020年舞台版は藤木直人×ソニン、映画版では大泉洋×小池栄子となっている。小池さんのキヌ子はまさにハマり役で、確か何かの演劇賞でも最優秀女優賞をもらったはず。なので、映画も続投で文句なしexclamation ×2

対する田島は10人近くも愛人を抱える色男役。故にどうしても仲村さんと比べてしまって、大泉さんがハマってたのか、ちょっと疑問。。観ていくうちにそのチャーミングさと優しさが滲み出てきてモテるのもわかるかなとは思えるんだけど。。これは先に舞台を観ている弊害かもしれない。またその舞台が素晴らしい出来だっただけになおさらかも。

出演は、大泉洋 小池栄子 水川あさみ 橋本愛 緒川たまき 木村多江 皆川猿時 田中要次 池谷のぶえ 犬山イヌコ 水澤紳吾 戸田恵子 濱田岳 松重豊といった方々。女優陣が個性派揃いで楽しいし、衣装も素敵ハート濱田くんが相変わらずのいい働きで笑わせてくれた指でOK

メインのお二人はテレビ番組に宣伝で色々出ていたけど、コロナの影響もあってか、水曜サービスデイの夜の回にしては、ちょっと客足が寂しかった気がするのが残念。。エンタメ界もジワジワと打撃を受けつつありそうだね。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する