｢屍人荘の殺人｣＠TOHOシネマズ渋谷

神木×浜辺×中村っていいじゃんと公開を待ち侘びていたこの作品。塚地さんやふせさんといった面白い役者も揃っているので楽しみでちょうど土曜日がTOHOシネマズデイ(毎月14日は1,200円)だったので、朝一の回へ。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊　重要部分ネタバレなし　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

神紅大学のミステリー愛好会に所属する葉村譲(神木隆之介)と明智恭介(中村倫也)は学内の事件を推理する自称【ホームズ】と【ワトソン】。しかし葉村はミステリー小説オタクなのに全く推理が当たらない万年助手。事件の匂いを嗅ぎつけては首を突っ込む会長の明智に振り回される日々を送っていた。そんなある日、2人の前に剣崎比留子(浜辺美波)という謎の美人女子大生探偵が現れ、ロックフェス研究会の合宿への参加を持ちかける。部員宛てに謎の脅迫状が届いたこと、去年の参加者の中に行方知れずの女子部員がいることを伝え、葉村と明智の興味をひく。3人が向かった先は山奥に佇むペンション【紫湛荘】。そこに次々と現れるクセモノだらけの宿泊者。しかし葉村たちは想像を絶する異常事態に巻き込まれ、立て篭りを余儀なくされる。一夜が明け、ひとりの惨殺死体が発見される。それは死因もトリックも全てが前代未聞の連続殺人の幕開けだった——。

原作は｢このミステリーがすごい！｣の2018年大賞を獲った今村昌弘さんのミステリー小説でデビュー作。他にも｢週刊文春ミステリーベスト10｣と｢本格ミステリ･ベスト10｣でも1位を獲得。さらに｢第18回本格ミステリ大賞｣にも選出されたそうで、相当読者の多そうな人気作をタイムリーに映画化したという印象。

映画観でかなり前からずっと流れてた予告編のイメージとは違う雰囲気。って、勝手にイメージしていたわけだけど、これは予告の見せ方が上手かったと言うべきなのかな。でも、このジャンルが苦手な人にはびっくりだろうし、メイン3人のうち1人がめっちゃ出番少ないし、期待を裏切られたと言う人も多いかもしれない。

私も観ていて、なんだこれという戸惑いがあって結構ソワソワしていた。3人のキャラはそれぞれきちんと作り込まれていてやりとりが面白かったので、これをずーっと観ていたかったと正直思ってしまった。終わり方もなんだかなぁ。観た人に感想を聞いてみたいところ。

大学生の推理好きがわちゃわちゃやりつつも、しっかりミステリーの部分と謎解きで楽しませてくれるのかと思いきや、犯人は出てきた瞬間にピンと来てしまったし、展開もまあユルいよね。会話でのヒントも露骨すぎじゃないまあ、そもそも本格的に見せるつもりなんかないのか。。

出演は、神木隆之介　浜辺美波　葉山奨之　矢本悠馬　佐久間由衣　山田杏奈　大関れいか　福本莉子　塚地武雅　ふせえり　池田鉄洋　古川雄輝　柄本時生　中村倫也といった方々。美波ちゃんのゴスロリファッションがめちゃ可愛かったし、コメディも上手いことを証明してくれたので、このキャラはまた観たいなぁ。

木村ひさし監督はTBSドラマ｢99.9 -刑事専門弁護士-｣シリーズや｢Heaven？ 〜ご苦楽レストラン〜」の監督なので観てた人はわかると思うが、癖強めの演出だから好みは思いっきり分かれそう。原作はどんなテイストなんだろうと気になるところ。