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2019年12月20日18:51

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「わたしは光をにぎっている」@新宿武蔵野館

「走れ、絶望に追いつかれない速さで」(2016年)、「四月の永い夢」(2018年)と気になりつつ、観れずにいた中川龍太郎監督の最新作ぴかぴか(新しい)やっと中川監督作を初めて鑑賞exclamation

************** 重要部分ネタバレなし **************

20歳の宮川澪(松本穂香)は、両親を早くに亡くし、祖母(樫山文枝)と2人で長野県の湖畔の民宿を切り盛りしていたが、祖母が入院してしまったことで民宿をたたまざるを得なくなる。父の親友だった涼介(光石研)を頼りに上京し、涼介が経営する都内の銭湯に身を寄せた澪は、都会での仕事探しに苦戦し、次第に銭湯を手伝うように。そして個性的な常連客たちと交流し、徐々に東京での生活に慣れてきたある日、銭湯が区画整理のため閉店しなければならないことを知った澪は、ある決断をする。

再開発や区画整理の名のもとに、古いものは失われて新しいものへと移り変わっていく。そうした無常観、でもそれが進歩であり、受け入れてしっかりとその終わりを見届ける前向きな部分も描かれ、腑に落ちる流れになっている。引っ込み思案であまり言葉も発しない主人公の澪が、上京して銭湯の常連客や町の人たちと接する中で本当に少しずつだけど成長していく過程もきちんと描かれている。

やりたいことも見せたいことも私なりにはわかったつもりだし、1シーン毎に丁寧に撮られてることも伝わってきた。だけど、どうにも間がゆったりしすぎていて眠くなる。ってか、ちょっと落ちてしまったあせあせなので、あまりあれこれ言う権利はないのかもしれないが、やっぱり面白かったら頑張って起きてたと思うんだよね。と言い訳してみたりして。笑

でもねぇ、穂香ちゃんは抜群にいいのよexclamation ×22018年のTVドラマ「この世界の片隅に」でいい女優さんだなぁと思ったが、9月に観た「おいしい家族」もよかったし、今作でも改めてその素晴らしさを実感させてくれた。タイトルで検索してもらうと、主人公の横顔バーンなビジュアルが出てくるんだけど、この表情がまた絶品。来年3月公開の「酔うと化け物になる父がつらい」も楽しみるんるん

穂香ちゃんが上手いから、だからなおさらこの澪という役にイラついたんだと思う。「とりあえずしゃべれよ!」、「番台にいるなら客に挨拶くらいしろよ!」などとツッコミまくり。こういう子多いわぁと会社の若手とつい重ねてしまった。でも、私のような視点もアルバイト先の先輩のセリフできちんと入れているのは抜かりない。

すぐに言葉が出ないけれど、じっくり考えてる人もいるだろうし、なんでもかんでも口にすればいいってもんじゃない。だけど、言わないのずるいわぁ、フォローや補完してもらうの待ちみたいなのにどうしても引っ掛かってしまう。って、完全に愚痴モードあっかんべー

出演は、松本穂香 渡辺大知 徳永えり 吉村界人 忍成修吾 光石研 樫山文枝といった方々。徳永さんがいい味出してたなぁ。忍成さんもちょい役だけどインパクト大exclamation ×2

長野野尻湖周辺の美しい情景、東京下町の商店街や路地裏のあれこれも見どころの1つになっている。20年以上、銭湯に行ってないけど、ふと家の近くになかったっけexclamation & questionなんて思った。
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