本「無国籍の日本人」

昨年度で大学教授を退官したｍ先生から
仕事関係の本をどっさりいただいたので、
すこーしずつではありますが
読み進めています。
↓
2021年11月16日の日記
「ｍ先生から本がどっさり。」
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1980865669&owner_id=4792539


先生のセレクトした本は
ほんと衝撃を受けるなぁ。

今回
「無国籍の日本人」を手に取りました。


２０１５年にクローズアップ現代で大反響を呼んだらしいです。
（知らなかったな。）


何らかのの事情があって出生届が出されず、
その存在が行政に登録されないまま「無戸籍」で
生きている人が毎年５００人以上いるそうです。


住民票が無ければ、就学通知も来ないので
義務教育を受けるのが難しい。
健康保険証もない。
予防接種などの行政サービスもない。
選挙権もない。
銀行口座も作れない。
携帯の契約もできない。
身分証明書が一切ない・・・

生まれた子に何の責任もないのに
相当の重荷を背負って生きていかねばならない。

役場に相談しても
たらいまわしでなかなか前に進まない。

著者の井戸まさえさんは
民法７２２条の３００日ルールにより
無国籍児の親となってしまいました。
戸籍を取得するのに
相当の労力を費やされています。
（裁判手続きとか・・・）

その経験を生かして、
無国籍者を救うため、活動を始められました。

本を読むと、
戸籍を取得するのは
一筋縄ではいきません。
相当の労力がかかるようです。

以前、マジョリティ特権について
学んだことがありましたが、
これってまさにそうですね。
↓
2022年02月03日の日記
「マジョリティ特権のはなし」
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1981509864&owner_id=4792539


戸籍があるのが当たり前と思っている
多数の人は、
無い人の痛みが分からない・・・


一人でも多くの無戸籍の方が
支援団体にコンタクトを取るなどして、
戸籍を取得でき、
不利益を受けない
普通の人生が送れますようにと
願います。


支援団体は
↓
民法７２２条による無戸籍児家族の会

090-8048-8235
（24時間無料相談ホットライン）
https://www.facebook.com/family772/