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2021年11月29日21:04

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巻貝 続 ジンベエザメ君のお友達

今日も海は穏やかです。タロウはハナちゃんと一緒に珊瑚さんの浅瀬の海で遊んでいました。タロウとハナちゃんは笑いながら追いかけっこをしています。その時どーんと巨大なお魚さんがタロウとハナちゃんの頭上に現れました。サメさんです!!鯵さんがそれに気づき必死で鐘を鳴らしに行きます。カンカンカン!という音が海辺三番地に響きます。「大変!」となっちゃんと英くんは急いで外に出ました。チョウチンアンコウさんや、ヒトデさんもまた危険なモノの襲来かしら?、と急いで出かけます。浅瀬ではタロウとハナちゃんが遊んでいるはずです。タロウは転がっている珊瑚さんを掴みました。それをサメさんに向かって投げつけました。そしてハナちゃんに言います。「ハナちゃん逃げて!!」と言います。もう一度珊瑚さんをサメさんに向かって投げつけます。今度は上手く顔に当たりました。ハナちゃんはオロオロしています。珊瑚さんを投げられたサメさんは「痛いがく〜(落胆した顔)」と小さな声で言いました。あれ、この前のサメさんとは違うようです。ゆっくり泳いでタロウのそばに来ます。「珊瑚さんを投げられたら痛いよー涙」とそのサメさんは言いました。タロウが「あれ、この前来たサメさんの仲間じゃないの?」と言います。良く見ると平べったくて目愛くるしい顔をしています。顔は傷だらけです。「でも大丈夫顔(笑)石や物をぶつけられるのは慣れているから。僕よく勘違いされるんだ」とそのサメさんは言いました。「僕達を食べたりしないの?」とタロウが訊きます。「食べないよースマイル僕は小さなプランクトンさんを食べているんだ」とそのサメさんは言いました。タロウが「僕勘違いしちゃったかな?ごめんね…」と言います。「いいよースマイル僕はジンベエザメだよ。君は?」「僕は巻貝タロウだよー」と言います。それにしてもジンベエザメ君は大きいです。この前のサメさんの2倍位はあります。「僕は身体は大きいけれど弱虫なんだ。小さい頃はもっと沢山虐められていたの」とジンベエザメ君は言います。英くんとなっちゃん、ヒトデさんやチョウチンアンコウさんが着いた時には皆んなそれがジンベエザメ君だと分かり一安心です。焦って鐘を鳴らした鯵さんは反省しています。 

「タロウ君かぁーお友達になってくれる?」とジンベエザメ君が言います。タロウが「勿論いいよー!!」とニッコリします。「うわー嬉しいな」とジンベエザメ君は微笑みました。「もう一人の子はなんて言うの?」とひょこっと顔を向けました。ハナちゃんはそう訊かれてちょっと緊張しながら「私はハナコっていうの」と言いました。「じゃあハナちゃんだね。仲良くしてくれたら嬉しいな」とジンベエザメ君は言いました。「二人とも僕を虐めたりしない…?」とジンベエザメ君は少しビクビクしながら訊きます。タロウが「虐めないよー!!だって僕達もうお友達じゃないか!!」と元気良くいいます。「じゃあ一緒に海をドライブしようよ?」とジンベエザメ君が言ってくれました。タロウとハナちゃんはうわー!と言いました。二人は大きなジンベエザメ君に乗せてもらいます。ゆっくりゆっくりジンベエザメ君は泳ぎます。タロウは身体が小さいのですごく自分の身体が大きくなったように錯覚します。大パノラマの景色です。珊瑚さんの海をジンベエザメ君がドライブしてくれています。ジンベエザメ君がボソっと「素敵なお友達が出来て嬉しいなぁ」と言いました。 
帰りはジンベエザメ君がまた海辺三番地に送ってくれました。英くんとなっちゃん、ヒトデさん、チョウチンアンコウさんも出てきて、ジンベエザメ君の身体の大きさと優しさを誉めます。ジンベエザメ君は「僕あんまりお魚さんに囲まれた事が無いから嬉しいです」と言いました。ジンベエザメ君は感激してちょっと泣いてしまいました。なっちゃんが「いつでも遊びに来てね?タロウもハナちゃんも喜ぶわ」と言いました。ジンベエザメ君は「はい☆」と言いました。そう言ってゆったり帰っていきました。タロウとハナちゃんはジンベエザメ君が帰った後に似顔絵を描きました。ハナちゃんが描いたジンベエザメ君は中々似ています。タロウは絵がちょっぴり下手なのでジンベエザメ君が縦長になってしまいました。ハナちゃんがそれを見てクスッと笑います。

海の中は素敵で溢れているのですね。 

次はいつジンベエザメ君に会えるかな?絵を見せてあげましょう。 

おしまい。
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