十二月大歌舞伎＠歌舞伎座

夜の部を観てきました。
https://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/655/


『神霊矢口渡』
題名は何度も見たことあるのに実際に観たのは始めて。
愛嬌を一切出さずにただひたすらに悪い奴を演じた松緑について、
自分はちょっと賛成できなかった。
この人は愛嬌を混ぜないと、ほんとにただの悪い人に見えてしまうのでよくない。
とはいえ、出演者全員熱演で面白かった。
江戸時代ど真ん中に作られた割にはテンポもよかったし。

『本朝白雪姫譚話』
新作で白雪姫を歌舞伎化した作品だが、これ、どうなんだろうか。
ナチュラルに面白いのは確かなんだけど、何度も上演されるような歌舞伎の
スタンダード作品になったかと問われたら、否だなと。
子役にガチに歌わせたり、クリスマスツリー出したりすると、
見栄えはするけど、あくまでも企画ものなんだなと思ってしまう。
児太郎の熱演は見物だった。
あと、40歳以上年下の母親役児太郎を相手にして、白雪姫の玉三郎がまったく違和感が
ないのが、怖くなった。(^_^)