先代を18年も飼ってたのに、この病気のことは全く知らなかった^^;
今回、おこげをブリーダーさんからいただいたときに、ブリーダーさんに、DM検査しますんで、って言われて初めて知った。
DMという病気の原因が遺伝性であることが判明したのが2008年らしいから、かなり近年になってから知られるようになった病気らしい。
インスタで、やたらと「○○したら腰に悪い」「△△したら腰に負担が」って言う人がいたんで、気持ち悪くなってコーギーの腰につて調べてみて、そういやDMのこともあんまり知らなかったなって、そっちも調べた。
●「○○したら腰に悪い」は、都市伝説でしょ^^;
コーギーの腰の病気といえば「椎間板ヘルニア」。
「椎間板ヘルニア」にならないために日ごろから気をつけておくこと、なんていうのがネットで色々上がってくるし、本にもそういったことが書かれているものがあるが、私は全部都市伝説だと思ってる。
何故なら。
人間の「椎間板ヘルニア」でさえ原因が詳しく分かっていないのに、犬の「椎間板ヘルニア」だけ気をつけることが分かってるっていうのはおかしいから。
犬のことと人間のことなら、やっぱ人間のことのほうが研究は進んでいる。
その研究が進んでる人間のほうの原因が分かってないのに、犬の原因が究明されているわけがない。
それっぽいことが書いてるあるけど、それっぽいだけで、根拠がない。
https://mag.anicom-sompo.co.jp/516
「肥満や激しい運動も原因に?」、肥満は分かる。
人間でも肥満は、腰に負担がかかったりすることは知られている。
が、「激しい運動」ってなんだ?!
犬って走り回る生き物よ?
その犬に対して、「激しい運動」って何をさしてるの?!
「特に気をつけたいのは、垂直方向の動き。ジャンプや階段の昇り降りは危険です。」って書かれてるが、なんで?^^;
コーギーは元々、「ヒーラー」っていって、牛をおいかけまわして踵に食らいついて誘導する牧牛犬。
牛に蹴られないよう、俊敏に、足の間をすりぬけて走り回り、牛が踵を蹴り上げれば華麗にジャンプしてかわすような犬ですぜ?
そんな犬に対してジャンプが危険?
じゃあ、昔、どうやって仕事してたんだ?
階段の昇り降りにしても同じ。
階段が、ここ数十年で新しく登場したものなら危険もあるだろうが、コーギーが歴史上に登場する以前から普通に存在している。
人間の歴史の中で、階段のない地域なんぞ存在しない。
コーギーの生息地であるイギリスにだって当たり前のように存在する。
ってことは、コーギーだって昔から当たり前のように昇り降りしているはずだ。
ジャンプや階段の昇り降りが危険なんだったら、コーギーは昔から大半が椎間板ヘルニアになっていた、と?
そんなバカなwww
このページで触れられてるもう1犬種のダックスにしてもそうだ。
ダックスは、アナグマ狩り用の狩猟犬。
アナグマだって自分の命がかかってんだから簡単に捕まってくれるわけはない。
それを捕まえるんだから、体をひねったり、ジャンプしたりなんて日常茶飯事に行っていたはず。
それが原因で椎間板ヘルニアになるなら、昔のダックスはいったいどうしてたんだ?
というわけで、私はこれらの解説には全て矛盾があるので信用していない。
で、今回の本題のDM。
近年まで椎間板ヘルニアとよく間違われてきたそうだ。
症状が似てるし、自分も知らないときだったら椎間板ヘルニアだと思うだろうから納得。
DMは無茶苦茶分かりやすいサイトがあるんで、興味ある人は読んでほしい↓
https://www.animalhospital.gifu-u.ac.jp/neurology/medical/spine_dm.html
2008年に解明されたこの病気の原因は、「遺伝子」
この病気には治療法がないので、その遺伝子を持った犬を作らないようにするのが現在の取り組み。
この病気の遺伝子を全く持ってないコを「クリア」
因子は持ってるけど、本人が発症することはないコを「キャリア」
因子を持ってて、且つ、本人が発症するリスクをもってるコを「アフェクテッド」
というらしい。
ブリーダーさんから聞いた話だと、アフェクテッドのコが絶対に発症するってこともないらしく、アフェクテッドでも発症しないコはいるそうだ。
うちのおこげさんは「クリア」
なので、いずれは繁殖用のオスとしてブリーダーさんにお貸しするのがブリーダーさんとの条件になっている。
私はこのDMってのは、椎間板ヘルニアの親戚くらいの認識しかなかったんだが、調べてみて全然違うことが分かった。(´・ω・`)
先代がこれでなくて本当に良かった。
最初の症状は、後ろ足をひきずるようになる。
これが椎間板ヘルニアの症状と似ている。
しかし、やがては前足も動かなくなり、排泄がコントロールできなくなる。
こうなると自分では動けなくなってしまう。
最終的には呼吸不全で死んでしまう。
痛みはほとんどないらしいので、それはいいんだが、最後の呼吸不全が苦しすぎる・・・
自分の犬がこのDMにかかったなら、私はたぶん呼吸不全になる前に安楽死を選ぶだろう。
でもタイミングがすごく難しい。
そして安楽死を選んだあとに、きっと苦悩するんだろう・・・
本当にこれで良かったのか、と。
しかし、呼吸不全は苦しすぎる。
自分が体験したわけではないんだが、肺がんでなくなった伯父さんが、亡くなる前に「ずっと溺れているようだ。吸っても吸っても息が吸えない。苦しい・・・」と語っていた。
伯父さんは酸素吸入器はつけてたんだが、肺自体の機能が失われていたせいで、こんな状態だったそうで。
「ずっと溺れている」っていうのが具体的に想像できすぎて、呼吸できないってことがどのくらい苦しいかっていうのを初めて身に染みて分かった気がした。
呼吸不全がいかに苦しいものか想像できるからこそ、治る見込みがないなら、苦しい想いをさせたくはないと思う。
が、実際に、その思いに従って、先代に安楽死を選んだが、今でも正しかったのか分からない。
だからきっと安楽死を選んでも、選ばなくても、永久に悩むのだろう。
できれば、そういう選択肢を選ばなくてすむような最後を迎えてほしい。
私がおこげをゆずってもらったブリーダーさんは、本職のちゃんとしたブリーダーさんなんで、このDMの知識がちゃんとあって、この病気にかかるリスクのないコをちゃんと繁殖させている。
が、世の中の、金儲けの「繁殖屋」は、そうではない。
DMの検査は、1匹で万越えの費用がかかるらしいんで、金儲けしか考えてない繁殖屋がそんな検査をするわけがない。
ということは、一般的なペットショップからコーギーを購入すると、ずっとこのDMのリスクにさらされるわけだ。
コーギーという今は下火になりつつあるいち犬種でこれなのだから、今流行りのプードルなんてもっと危険だろうし、ミックス犬なんてワケの分からない金儲け主義のためだけに作りだされる犬は更に危険だろう。
繁殖屋はこういったリスクは考えないし、犬種のことも全く勉強していない。
ググってて、ひっかかったDMになったコのブログ。
http://www.shortmuzzle.com/dogs/20130903/5590/
DMで亡くなったコの、亡くなるまでが赤裸々に書かれている。
途中から涙が止まらなかった。
こんな悲しい最後がほぼ確定しているようなコたちが生み出される日がこなくなることを願うかぎりだ(繁殖屋がいるかぎり無理だけど)
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