マニラ首都圏封鎖 その６

フィリピンのCOVID-19感染者数は増え続けている。日本も３，０００人を越えたとのことだが、フィリピンも同じタイミングで３，０００人越え。以前ははるか後ろを走っていたのだが、軽く抜き去りそうだ。

いろいろなサイトを探しても感染者数の推移のグラフは見つからなかったので、作ってみた。

元データはDepartment of Health発表のもので３月１日〜４月３日のもの。
青線が感染者数。気持ちいいほどの上昇カーブを描いている。ロックダウンの始まった３月１５日は１４０人だったが２０日目の４月３日は３，０１８人と２１倍あまりに急増している。
オレンジ線が一日の増分でグレー線が死者数。亡くなった方は３８５人で死亡率は４．５％になる。

でもこれでロックダウンの効果がないというつもりでは決してない。むしろ封鎖していなかったら恐ろしい状態になっていただろうと思う。
データは持っていないが、検査数そのものも同時期に大きく伸びているので急拡大にはその影響も大きそう。先週も各国から検査キットが援助され、検査施設も月初の１か所から現在は国内８か所まで増えた。しかし、検査キット数は合計２０万あまりで人口1億人＋であることを考えるとまだまだ足りない。
感染が拡大しているのは事実だろうが、ロックダウン以前からかなり広がっていたとみるべきだろう。

それより気になるのは医療関連のインフラ状況。
もともと懸念していたが、JETROが今週レポートした記事が下記。

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世界保健機関（WHO）および日本の厚生労働省によると、日本とフィリピンの人口10万人当たりの病床数を比較すると、日本は1,311床なのに比べ、フィリピンは101床（いずれも2016年時点）と10分の1以下にとどまるとされる。そのほか、人工呼吸器は日本には2万2,254点存在するとされる一方、フィリピンは5,250点、医者の人数は日本が31万1,205人に対してフィリピンは4万775人にとどまる。なお、フィリピンの現在の新型コロナウイルスの1日当たりの検査件数は最大1,000件とされる。
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まぁ、そうだろうなぁ…１０日ほど前からすでに付近の２大病院は満床となっている。
間違っても感染するわけにはいかないよね。
自分はというと最近は食料買い出しの外出も３日に一度程度で、ずっと自宅にいる。
ビデオ会議等で会話はするけど、人間はおろか生き物と直接接触することはほぼないという異常な生活をしているからリスクは小さいほうだろう。

そうはいっても油断禁物…治安も最近悪化の気配があるし、用心を重ねるしかないな。