朝の身支度をして
出勤のため、いつも通りワイシャツに袖を通す
動いていた手が止まる
心臓が震える
何ともつかない不安が襲ってくる
気持ち悪い
まだ…
まだだめなんだ…
ワイシャツを脱ぎ、部屋義に着替える
すぐさま布団に潜り込む
会社に休む連絡をいれる
取り持ってくれた上司の声に元気がない
哀れんでいるのだろうか
それとも、もう呆れているのだろうか
そろそろ有休日数も少なくなってきた
まもなく欠勤期間に入ってくるだろう
正直、有休を使うより、欠勤にしてくれた方がこちらとしては清々する
自分だって有意義に使うために有休申請したいので、心体が発するわがままのために使いたくない
この状態になって、ちゃんとした『有意義な有給休暇』をもう何か月も申請していない
有休消化で固定給をもらうより、欠勤で減らされた方が気分がいい
また欠勤になると、出勤率に影響を及ぼし、賞与にも響く
それだけわがまま放題しているんだ
かまやしない
今日も酒におぼれよう
何もかも忘れるために
ふたしたきっかけで『サヨナラ』できるように
間もなく、空しい夜がやってくる
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