タンザニアの法律上の首都ドドマで一泊した後は、実質上の首都ダルエスサラームを目指します。
タンザニアの西に位置するルワンダから始まり、タンザニアの東端インド洋に面したダルエスサラームまで3日かけての横断です。
この日のバスも5時半集合で6時出発。
5時に宿を出ますが、あたりは真っ暗。
人通りもほとんどない町を一人歩くのはちょっと怖くて、ついつい早足になり、怪しいやつが後をつけてないかと時々後ろを振り向いてしまいます…（笑）。
そして、バスターミナルに着いて、ようやく一安心です。
この日のバスも定刻に出発。
車窓から眺める朝陽がきれいです。
途中でサモサとマンダジ（揚げパン）を窓越しに買って朝飯に。
10時半ごろ、バスが停まって３0分ほど動きません。
停まっている理由が分かったのは、再びバスが動き出す直前のこと。
たくさんの警察車両に前後を守られた黒塗りの乗用車が通り過ぎたのは、おそらく政府のエライさんか何かでしょう。
途上国ではよくある光景ですが、迷惑やわ…（笑）。
ドドマを出て9時間弱でダルエスサラーム郊外のウブンゴ・バスターミナルに到着。
再び緊張感に包まれます。
それというのも、今のダルエスサラームは、ケニアのナイロビと南アのヨハネスブルグと並んで、アフリカの治安の悪い都市ワースト３に挙げられているのだそうです。
まあ、真昼間のことでそれほど心配はいらないけど、バスターミナル近辺は比較的治安が悪いことが多いので早く離れたいのです。
ガイドブックには、ここからはダラダーラと呼ばれる乗合自動車で街に出る旨書かれていますが、聞いてみるとバスが走っているようです。
ここでも情報の古さを教えられます…（笑）。
教えられるままに行ってみると、鉄道駅のような建物に切符売り場、改札、ホームがあって、バスは専用（あるいは優先）レーンを走り、街の中心部まで２０分ほどで到着。
ガイドブックで（特に治安が悪いので近づかないように注意されてる地区を除いて）最も安いホリデイ・ホテルにチェック・イン。
最安とはいえ、２２０００タンザニア・シリング（約１１００円）するのですが、他はドミトリーで１５ドル以上するので、シングルでこの値段は安いんです。
そう、ダルエスサラームの宿泊事情は悪いんです。
荷物を置いてさっそく散歩に。
３２年前にタンザニアに来た時にダルエスサラームや、このあと向かうザンジバルに行かなかったのは、治安の問題ではなく「暑いんやろうなぁ〜」と思ったから。
そう、３２年前はケニアも含めて内陸部の標高の高いところにいたので、暑さを恐れたのです…（笑）。
その予想は当たってました。
暑い…。
メッチャ暑い…。
宿の部屋も、この旅で初めてファンが付いてます…（笑）。
とりあえずは明日のザンジバル行きの船のチケットを買って、（もっともレートが良いであろうと）両替を済ませると、後は町をぶらぶら。
それほど治安が悪いという印象は感じないけど、油断はできません。
とはいえ、初めての町で珍しくはあるけれど、大きな町なのでそれほど面白くもない…（笑）。
それでも日が暮れるまで歩き続けたのでした。
気を付けなければいけないのは、やっぱり暗くなってから。
夕食を取った後はすぐに宿に戻ったことは言うまでもありません。
君子危うきに近寄らず…（笑）。
翌朝は夜明け前に目覚めましたが、外に出かける危険を冒すようなことはせず、宿のテラスで朝を迎えたのでした…。
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