今日は渋谷Bunkamuraル・シネマで「欲望のイタリア」を観てきました。
監督:パオロ・ソレンティーノ
配役(役名):トニ・セルビッロ(シルビオ・ベルルスコーニ/エンニオ・ドリス)、エレナ・ソフィア・リッチ(ベロニカ・ラリオ)、リッカルド・スカマルチョ(セルジョ・モッラ)、カシア・スムトゥアニク(キーラ)、ファブリッツィオ・ベンティボリオ(サンテイーノ)他。
スキャンダルと失言で世間を騒がせたイタリアの元首相シルビオ・ベルルスコーニ。
2006年に政敵のロマーノ・プローディに敗れて失脚し、首相の座に返り咲こうと、その機会を狙っていた彼は美女を招いて豪邸のプールサイドや船上でパーティーを開き、士気を高めようとしていました。
美女を提供したのはタレントスカウトのセルジョ・モッラで、元体操選手のカンディダを始めとする美女をパーティーに送り込みます。
そして彼自身、ベルルスコーニに近づいて欧州議会議員の椅子に座る事を目論んでいたのでした。
パーティーは薬物を摂取し、高揚した男女が絡み合う狂乱の場と化します。
ベルルスコーニは建設業界出身で、金融会社を経営する億万長者のエンニオが損失補填と6人の上院議員を買収し、政権を奪い返す話を持ち掛け、ベルルスコーニはこの話に乗ります。
しかし、ベルルスコーニは電話を盗聴されていて、後にこれがイタリアを揺るがすことになります。
そして、ベルルスコーニは妻ベロニカに悪態をつかれて大喧嘩となり、夫婦は空中分解寸前となりますが、盟友サンティーノは週刊誌が載せたベルルスコーニの元恋人たちが皆ベロニカに似ていると指摘し、ベロニカとやり直すことを諭します。
ベルルスコーニの周辺がゴタゴタしている最中に大きな地震があり、エンディングで倒壊した教会からキリスト像を引き上げて、作業員たちが失意のどん底という体で終わるのですが、最後の展開で何を言おうとしているのかが理解できずに劇場を後にしました。
富と権力を手に入れた者がやりたい放題にやってしまう愚かさを冷ややかに見ているという訳でもなさそうでした。
祭の後の寂しさみたいなものでしょうか。
公式サイトURL
http://www.transformer.co.jp/m/loro
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