mixiユーザー(id:462499)

2021年08月03日19:31

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女王陛下のユリシーズ号

を読んだ。アリステア・マクリーン著。村上博基訳。
 第2次大戦における、ソ連への支援物資を積んだ輸送船団の護衛艦であるユリシーズ号の物語。
 海洋冒険小説の名作として名高い本作は、前に読んだ「サイレント・シー」とは対象的に、悲惨で悲惨で悲惨で悲惨な展開だった(笑)
まず冒頭これから出港するぞ!という段階ですでにユリシーズ号は過酷な任務を終えたばかりで、クルー達の疲労は極限に近く、すでに小規模の反乱まで起こっている状態(汗)
そして航路は荒れ狂う北極海であり、単に航海しているだけでもあまりの低温で凍死者が出かねない上に、恐ろしい嵐によって敵に遭遇するまでもなく艦隊は満身創痍に(汗)
そして提督は頭が時代遅れで敵に裏をかかれまくり、有能な艦長は結核で死にかけ(笑)
化夢宇留仁がこれまでに見聞きしたもので一番内容が似ていると思ったのは「八甲田山」である(笑)
史実でもソ連へのレンドリース輸送艦隊はえらい目にあっているのである程度リアルではあると思うのだが、それにしても笑えるくらい悲惨(笑)
また敵のドイツ軍は装備もいいし頭もよく描かれてるんだこれが(笑)
というわけで面白かった。
しかしそこまで名作というほどではないような?
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