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2020年09月12日20:55

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足立巻一

 現代詩セミナーの案内が愚生に舞い込んできた。テーマが足立巻一。高校時代の恩師の好んだ作品が「夕暮れに苺を植えて」。大阪芸大に進んだ友人は彼の講義を受けた。したがって、恩師を囲んでの集まりになると、しばしば彼の作品が話題になった。
 愚生も「やちまた」や、「戦死ヤアワレ」を読んだが、強烈な印象を残したのが「虹滅記(こうめつき)」。父を早くに亡くして祖父に育てられた彼の幼い頃の話が、父と祖父の文業をたどりつつ、淡々と語られる。「淡々と」の部分が、筆舌に尽くしがたい凄みを帯びているのだが、一朝一夕には論じにくい。
 そんなところを、セミナーで聞ければよいのだが、たぶん詩業を中心とした話なのだろう。それでも聞く価値は、あるはずだ。参加を申し込んでみようかと思う。



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