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2020年01月29日16:53

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気儘徒然句鑑賞六十八

帽子屋はギリシャ上空まで飛んだ(筒井祥文)
 筒井祥文川柳句集「座る祥文・立つ祥文」より。どことなく、
  旅客機閉す秋風のアラブ服が最後(飯島晴子)
を彷彿とさせるものを感じるが、多分評者の気の迷いだろう。まして、「不思議の国のアリス」の帽子屋と見るのはさらに場違いであろう。単に帽子屋のおっさんがヨーロッパ旅行に出かけた。そう見ておいた方が良い。下五の言い切りがそれを後押ししてくれる。
 にもかかわらず、帽子屋に作者の仮託したものを見てしまうのはどうしてだろうか。帽子屋もイカロスになるのかな。

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