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2020年01月22日07:35

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気儘徒然句鑑賞六十五

広辞苑よりも分厚い野次が飛ぶ(筒井祥文)
 筒井祥文川柳句集「座る祥文・立つ祥文」より。
 野次を飛ばされた方は全く登場しない。野次とはそういうものなのだ。そんなに教養のある野次はあるのだろうか。という気もするが、知識の集成としての広辞苑ではなく、単に分厚さの比較として登場してきたことの無意味さを味わうべきだろう。
 教養から無教養への落差、しかしひょっとして、野次の底に広辞苑なみの知が潜んでいまいかと、一瞬考え込みそうになるが、まあそれはない。軽々と野次は飛び去ってゆく。

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