〜一日分の野菜スープと言っても〜
皆さんは「麻婆豆腐」を、最初に、
いつ、どこで食べたか、記憶にありますか?
私はハッキリ覚えている。
1970年頃、当時住んでいた世田谷区の千歳船橋駅の
「東秀」という中華料理店、
今でいうと「餃子の王将」や「日高屋」のようなチェーン店。
それも、千歳船橋店が第一号店67年オープンだった。
そこの定食には、どれにも、小鉢で「麻婆豆腐」が付いてきた。
逆に、記憶が定かではないが、単品の「麻婆豆腐」とか
「麻婆豆腐定食」は無かったと思う。
その頃、(私が知っている範囲だが)他の中華料理店
(いわゆるラーメン屋)にも、一品料理でも、定食でも
麻婆豆腐はなかった。まぁ高級店ではあっただろうけれど。
WIKIで調べると、麻婆豆腐は、
「四川省出身の料理人陳建民が、日本人の味覚で受け入れ易く
調製して、1970年代に店舗およびNHKのTV番組『きょうの料理』
で披露して、一般家庭でも広まっていった」
とあるので、「東秀」の麻婆豆腐は早い時期だったと思う。
この時の東秀の定食から、私は、いまだに麻婆豆腐は、
「主菜」ではなく「副菜」というイメージがある。
現在、品川区武蔵小山の某中華料理店でも、
「日替わり定食」に麻婆豆腐の小鉢が付いている。
(食べたことがないけれど)
「日替わり麺セット」は、麺+小ライス+麻婆豆腐である。
この場合は、麻婆よりも餃子か焼売の方が良いと思うが。
この店は、入ったことがないが、店構えや雰囲気からして、
中国人がやっていそう。
「日替わり定食」のサンプルは、店の前にテーブルを出して
そこに展示しているので、嫌でも目に付く。
その後、70年代の終わり頃から、「麻婆豆腐定食」とか出てきた。
近年では「麻婆豆腐丼」もあるね。
横浜駅地下街ポルタには「麻婆豆腐と坦坦麺」の専門店があるが、
http://www.jang-tantanmen.com/menu.html#mabo
この店の前を通ると、温度が高い気がする。(^^:
さて、「東秀」だが、その後、チェーン店を増やした。
私にとっては、初めてのチェーン店だった。
(マクドナルドやケンタッキーが日本上陸前だから)
小田急線沿いでは、先ず、隣駅の祖師谷大蔵、そして梅ヶ丘にも出来た。
当時からラーメン、餃子が安くて中学・高校時代はよく利用した。
1977年新玉川線(現・田園都市線)開通後は、用賀や桜新町にも出店した。
よく左画像の看板を見たモノだった。
しかし、だんだん「餃子の王将」に押されていった。
80年代には、持ち帰り弁当「オリジン弁当」に事業転換した。
この20年くらいでも、家から歩いて行ける東秀が2件なくなった。
一軒は、「日高屋」になってしまった。
思い入れのある店だったのだが残念だ。
しかし、昨年の秋、三軒茶屋を歩いていたら
「レンゲ食堂TOSHU」という看板を見つけた。
名前を変えて、まだ頑張っているようだ。
10年ほど前にイオングループに入ったんだな。
ネットで調べると、やはり世田谷区を中心に店舗を
伸ばしており、関西にも進出している。
メニュー的には
https://www.toshu.co.jp/renge_toshu/area_east/list.html
「台湾ラーメン」や「ロースー丼」、「スープ餃子」といった
王将や日高屋にない料理も入れている(注)。
「チャーハンセット」には、バンバンジーとスープ餃子が付く、
というのも他店ではない。
で、先日、ふと麻婆豆腐が食いたくなった。
ここは、最初に知った東秀だ!
私は大井町線の石畳の商店街の店に行った。
その商店街をイラストに描いたのが↓
そこで頼んだのは、
まず麻婆豆腐(390円税抜き)
、
そして餃子は外せない。
鶏の唐揚げ、(ハーフサイズ2個)、
野菜は必ず摂るようにしているので
「野菜スープ」(450円)
←これTOSHUのHPのメニューには390円なのだが(^^:。
ライスは少な目でOK(140円)、
合計1507円(税込)だった。
この組み合わせを王将でオーダーすると
https://www.ohsho.co.jp/menu/east/
麻婆豆腐と唐揚げは少なめの「ジャストサイズ」とする。
それぞれ277円、300円、野菜スープはないので
野菜炒めにする(470円)
餃子240円、小ライス150円税を入れて、1580円、
それに玉子のミニスープ100円を追加したら
1690円まで行ってしまう。
日高屋は、、麻婆豆腐がないから比較できなかった。
さて、肝心のTOSHUの料理は、
「東秀」の麻婆豆腐は、ほぼ50年ぶりではないかな?
まぁその時の味とは代わっているよね。
あまり辛くない(+50円で辛さアップ)
そして、トロミが少なく、まるでスープのようだった。
餃子は、まぁまぁかな?
これは、最後に食べた10年の物と同じだと思う。
5個で180円(一個36円)、ちなみに王将は6個で240円(同40円)、
日高屋は6個210円(同35円)、まぁ、やはり高い順に美味い。
鶏の唐揚げ(2個)は、ちょっと外れた。まぁ210円だからね。
野菜スープは、野菜好きな私にとっても量が多かった。
タンメンの麺抜きくらいを予想していたが、タンメンの麺が
野菜になったくらいだった。
つまりラーメン丼一杯の野菜。
「一日分の野菜が摂れる」という謳い文句だった。
私も、普段、こんなには摂っていないなぁ、と思いながらも、
野菜と言っても、こんな白菜と玉ねぎ、モヤシ(といった淡色野菜)
だけではダメだろ?
もっと緑の濃い野菜(ニラ、ピーマン)、赤い野菜(ニンジン、トマト)
も摂らなくては?と感じた。
全体的には、まぁこんなものだろ?レベル。
まぁ一旦、無くなったと思った「東秀」が「レンゲ食堂」
とリニューアルしたのは嬉しい。
頑張って欲しいものだ。
かたや、ローストビーフサンドの「アービーズ」、1990年代は、
渋谷にセンター街にあり結構、好きだったのに撤退してしまった。
アメリカでも、こんなことして変に有名になったが、
「お行儀の良い子以外お断り」張り紙した飲食店が謝罪
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=145&from=diary&id=5865700
もう一度、あの「ローストビーフサンド(チーズ入り)」を食べたい。
こんなにタップリ、ローストビーフは乗っていなかったが(^^:。
(注)
今、メニューを見直したら、台湾ラーメンやロース―丼は
なかった。季節限定メニューと思われる。
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