オレンジ色した優しい光が
地上のあらゆる物達の
影をどんどんと伸ばしてゆき
いつの間にか夜を
知らない間に連れてくる
何もなかった1日が終わる
それはとても幸せな1日だったのに
欲張りな我々は
なんだかちょっと損した気持ちに
いつもなってしまうけれど
子供の頃に
いつの間にか置いてきしまった
沢山の想い出達が
ゆっくりと
光と影の隙間から
こちらの様子を伺いながら
腹を空かせて帰る家路
どこかの知らない家から
誰かのお母さんが作った
美味しそうな晩ご飯の香りは
何年たっても新鮮で変わらない
隣の家の晩ご飯は
いつまでたっても魅力的だ
今夜のうちのシェフは
いったい何を作ってくれてるのか
それだけを想像しながら
ちょっとだけワクワクしながら
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