あたいはね
もう2度あいつに
会えないと思う
どこでお別れしちゃったか
きっと、
もう分からないだろうから
生まれた時から
ずっと一緒だった
一緒に一生懸命
仕事して
2人で笑顔溢れるあたたかい
家庭を
作ってみたかったのに
夢は夢のまま
終わってしまったけれど
あいつもきっと
寂しくて1人
暗い部屋の中で
泣いてるだろうから
私は
この塀の上で
2人が生きた証を
世間様に見せつけてやるの
あいつの分まで
あたいは
一生懸命胸を張って
ここから証明してやるの
そう言っているかのように
塀の上に
載せられた
子供の青い靴は
一足だけれど
お天道様の方をちゃんと向いて
凛々しく立っていて
寂しさは微塵も
感じられませんでした
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