(タイトルより時間は遡って)
黒夢「あーうーあー……」頭抱えて座ってる。
淋夢「あれ、どうしたの黒夢。頭なんか抱えちゃって?」ひょっこりと室内に顔を出しながら。
黒夢「あ、淋夢。い、いやちょっと……ね」
淋夢「歯切れ悪いよー?」近づいていって椅子にちょこんと座る。
黒夢「あーうん。……ちょっと自慢話を聞いてくれるかな」
淋夢「(ガタ、どんがらがっしゃん!)……く、黒夢が、自慢話をする、だって……!?」転倒してわなわな震えつつ。
黒夢「何その反応。そんなに珍しい……?」むー、と膨れながら。
淋夢「めっちゃ珍しいよ!? え、自己肯定力めっちゃ低くて自慢とか出来るタイプじゃない黒夢がなんで!?
とりあえず自慢どうぞ。同位体といっても気になってしょうがない!」コケたままキリッと。
黒夢「好き勝手言うね、おい。……いやさ、去年の11月頃に、妖魔夜行手記でぼやいてた内容覚えてるかな?」ジト目ー。
淋夢「あぁ、参加してるコミュニティから活気がなくなってきたって言ってたアレ? そいえば気付いたら活気戻ってたっぽいね」よっこいしょと起き上がって床に座る。
黒夢「その辺書いてないからねー。まぁ、覚えてるなら話は速い。
えっとね。実務面はGMを多く引き受けてくれた人と、コミュニティ代表の人の努力でコミュニティが活性化しなおしたんだよ。12月頭くらいからだったかな?」
淋夢「ふんふん」
黒夢「それでね、裏で僕も活性化のためにネタ出しとかやってたのさ。というか、悪側ネットワーク作ったよって燃料投下したり、チャットで話題提供してみたりとか」つんつんと頬をつつきながら。
淋夢「その辺の悪戦苦闘は妖魔夜行手記で書いてたね」側に置いてある日記帳をちらっと。
黒夢「うん。まぁ、自分でも予想外だったんだけどさ……悪側ネットワーク『天中殺』ってのを骨組み構築途中のまま投入したのがね、コミュニティ活性化の起爆剤になったんだよ。
今までGMが敵とかの用意してたのを、『エネミーリスト作ったら楽になるんじゃないかな』って視点で、かつ『誰でもエネミーの案出しして登録してオッケーだよ』、ってやったら、皆食いついたの」
淋夢「あぁ、皆が作ったエネミー案を放り込む場所を作ったんだっけ」
黒夢「話題がないとチャットって話が進まないからね。その点、悪側ネットワークを設定の方は僕が作って、所属員であるエネミーを皆も用意して! ってやり方は、話題性があった……ってことみたい」胸の前で指を突き合わせる。
淋夢「急に弱気になったね、ちょっと」ビシッと裏手ツッコミ。
黒夢「う、うるさいよ。実際そうだったのか自信がないんだよ正直。割と当時は一杯一杯だったんだからね?
まぁ、その。そのことをGM引き受けてくれた人から、もっと自慢していいんだよって言われたのさ」でもうつむく。
淋夢「そりゃねぇ。裏で頑張ってたのを知ってる側からすれば、もっと自慢するべきだって言いたくもなるよね。実際傍から見てるとわかりにくいけど、貢献してるのは事実なんだし」呆れ顔。
黒夢「あうあー……」
淋夢「てか、黒夢時々、自分がコミュニティの役に立ってるのかって不安がってなかったっけ? GMやってくれてた人にも突っ込まれてるみたいだけど、きちんとコミュニティの役に立ってるじゃない。そこは認めようよ」
黒夢「淋夢までそれを言うのー!?」じだばた
淋夢「言うよ!? ……で、他にも言うことあるんじゃないの?」によによ。
黒夢「くっそ、若干察しが良いというか、意地がちょっと悪いというかこの女性人格は……!
……あー、うん。僕、コミュニティの復活の立役者、してました。僕なりに頑張ってみて、ちゃんと成果が上がりました。活気を呼び戻す起爆剤になったって形で、ちゃんと立役者できてたよ!」顔真っ赤にして叫ぶ!
淋夢「うん、結局のところ自慢の根幹ってそこだよね」くすくす笑う。
(そしてタイトルに続く……)
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