2つ図を並べたが、いずれも日本の寺社に奉納された「算額」からの図。
江戸時代以前の日本では、数学は「和算」として独自の発達をとげ、その問題が額や絵馬に記されて各地の神社仏閣に奉納されている。
左の図は栃木県足利市、鑁阿寺(ばんなじ)の算額から、
右の図は茨城県那珂市、静神社(しずじんじゃ)の算額からのもの。
答えは伏せて掲げますので、よろしければ考えてみてください。
■問題1(左図、↓拡大したもの)
大円・中円それぞれ2個で小円を囲んでいる。ここで中円の半径を2寸、小円の半径を1寸とすると、大円の半径はいくらか?
■問題2(右図、↓拡大したもの)
図のように、大円の内部に等しい小円が5つ接するようにある。大円の半径を7寸とすると、小円の半径はいくらか?
(いずれも下の「三平方の定理」を使う)
参考:大原茂『算額に学ぶ』さきたま出版会、平成22年
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