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2022年06月24日03:46

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巨頭は、濁点にこだわる

今月の文藝春秋より。
「創刊100周年記念企画〜山崎豊子と文藝春秋」
山崎豊子はヤマサキトヨコで、濁点がつかない。小説の登場人物には、悪役には濁点をつけ、善人にはつけなかったとか。「白い巨塔」の財前五郎は悪役、「大地の子」の陸一心(ルーイーシン)は善人、なるほど。
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思い出すのは梶原一騎。作品名に必ず濁点を入れていた。「巨人の星」「明日のジョー」「タイガーマスク」etc.
それはヒット祈願の重要なジンクスで、同業者である小池一夫は生前の梶原から「あんたはア行でつけてるね、俺は濁点」と言われ、それまで自分の作品名にア行が多いことに気づかず、「そんな繊細な人なんだ!」と感心したとか。

山崎豊子と梶原一騎。ともに虚実皮膜を魔法のマントのようにひるがえした昭和のエンターテイナー、濁点にこだわる共通点は面白いですね。
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