たとえば僕は夜になり
君の眠りを抱き締める
街を踏みつけ黙らせて
君の寝息をすやすやにする
光も灯りも掻き消して
暖かな闇を提供する
僕という時間の中に
君の意識よ溶けてゆけ
君を癒すための時間そのものに
僕は成り果ててしまいたい
この腕の中でとか些細なことではなく
僕という存在そのものを
時空の単位に変換して
君を包み込んでしまいたい
僕の中で眠れ
赤ん坊のような寝顔晒し
すべて忘れ
魂を枕に置きなよ
だって明日もきっと
君は全力で生きるんだろ?
今は弛緩しないと
心が筋肉痛になってしまうよ
僕が夜になるから
安心して眠りな
朝が僕を二足歩行に戻すまで
君のそばにいるから
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