この一月ほど、Google検索することが多かったですが、検索欄の下の記事に血液型の話がたまにあります。
私は血液型の話が嫌いでした。私はB型ですが、悪く言われてきました。実際、若い頃にバカにされた経験もあります。
見れば頭にきてまた血圧があがるのに、ついつい見てしまうと、インド人の血液型の話がありました。
インド人は、B型が多いとされてきましたが、人種や民族構成を考えると、むしろ少ないのではないか?との話でした。
北インドに居るのはアーリア人、所謂白人と同じ連中ですが、アーリア人はA型とO型が大半です。ロシア人はO型がやや多く、ドイツ人はどちらかというとA型、英国はどちらかというとO型、フランスはA型、イラン人
アラブ人もA型が多く、同じアーリア人なのにインドアーリア系だけB型が多いのは考えにくい。
南のタミル人は、「オーストラロイド」という人種になりますが、彼らはA型が多い。北部山岳部にいるのはチベット系などの「北方モンゴロイド」ですが、彼らの大半はO型。
そもそも、B型は東南アジアの一部で多いらしいですが、同じ「南方モンゴロイド」でも、東部のミャンマー系はA型が多い。
残るは、恐らくインドの先住民ドラヴィダ人ですが、彼らは「古モンゴロイド」と言われ、総じて3つに分類されます。そのうちのひとつに、O型とB型が多い民族がいるのだとか。
ですが、総じてみますと、「どう考えてもB型は少なくね?」と思えます。
イスラムやモンゴルが流入したから、という主張もありますが、アラブ人やイラン人はA型、モンゴル人はO型が多いので、説得力はありません。
血液型は、戦前の日本で古川博士による「血液型と気質」で巷に出回り、一時は軍部も人事管理に導入しようとしたとか。しかし、軍医や世間から疑問や批判がおき、結局、医学界で否定されました。
当時は間違った優生学が横行し、ナチスにより、ユダヤ人や有色人種を差別する材料として、血液型が利用されました。
アーリア人のなかでは多数派ではないですが、ややB型の比率が高いユダヤ人、そして、もともとインドからアフリカ、ジブラルタル経由でヨーロッパに渡ったとされるロマの劣等性の証明のため、データを勝手にでっち上げたものが、現代まで根付いてしまっているのです。定住しないロマや遊牧民、異質で不気味な文化をもつ中近東、南アジアを差別するために。
最近は、ブロッドタイプハラスメントという言葉も出てきました。私のように血液型で嫌な思いをした人や、少数派のAB型の人にたいして変なレッテルを張ることが、これに該当します。
ちなみに、血液型は多くの方がご存じのように、赤血球の表面の糖鎖の差違に過ぎませんので、気質や性格に影響するのはあり得ません。
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