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2019年01月18日22:40

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キャリア制度の弊害

■車乗り換え事故連発、パトカー63台追跡も逃走 名古屋
(朝日新聞デジタル - 01月18日 19:11)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5462166


この逃走犯がテロリストや連続凶悪犯、誘拐犯だったら
追跡の打ち切りが更なる犯行を起こさせる要因になる可能性もあります。

多くのmixiつぶやき者の言うとおり
何とか逃走車両を止める手立ては無かったのでしょうか?

海外と日本を単純に比較するのも暴論ですが
警察車両による体当たりや銃器による阻止も不可能ではありません。

但し、万が一の時に誰が責任を取るかです。

現在の都道府県警(東京は警視庁)は地方警察であり
各都道府県が管理する建前ですが
人事としては本部長(東京は警視総監)をはじめ
警視正以上の階級の警察官は全員国家公務員です。

地方警察での国家公務員の多くは「キャリア組」と呼ばれる
国家公務員1種採用者(昔の上級職)です。
一部「準キャリア」と呼ばれる県警採用から国家公務員になったり
巡査からの叩き上げで警視正まで昇進する人もいます。

ところで、このキャリア組が地方警察では殿様や神様の様に扱われ
その席に居る期間は2年間が標準です。
2年経てば警察庁や他の県警へ異動してしまうのです。

だから、キャリア組は当事者意識が薄く
自らが昇進する為の単なる一段階としか認識していません。
所謂「腰掛け」です。

そして、キャリア組の中に
どれだけ警察に熱い思いを持って採用されているか怪しいものです。

しかし、キャリア組の部下は
「このキャリア組の上司が在籍している間は不祥事を防止」
これこそが最大の職務となります。

キャリア組の経歴に瑕を付けることは
以後、警察庁や他のキャリア組から睨まれる元となり
それは自分自身だけでなく組織の不利にも繋がります。

上層部がそうならば、現場に近づいても状況は変わりません。
何か間違いがあっても可能な限り上の責任とならない様にします。
ところが誰かが責任を取らなければならいのならば
今度は逆に下に向かって責任を取らせる風が吹くのです。

まぁ例えキャリア組の本部長が責任を取っても
最後にはきちんと天下り先が用意されているので
ノンキャリアに比べれば優遇されています。

キャリア組の顔色ばかり伺う上層部。
その上層部の御機嫌を損ねない様に苦心する中堅幹部。
間違いを庇う環境が無い現場。
上から下まで保身ばかりです。

こんな職場環境では、率先して無理な事なんて誰もする訳がありません。

逃がした犯人が例えどんな凶行に走ろうとも
今回の事件なら個人の責任を誰も問われないでしょう。
しかし、無理な逃走阻止をして問題が発生すれば
例え正義の行為であっても当事者が責任を取らされ
上司は極力保身に走るでしょう。

そんな組織で誰が進んで無理をしますか?
無理レした結果、懲戒処分になれば出世が望めないどころか
左遷だけの警察人生です。
最悪、免職になっても誰かが面倒を見てくれる保証はどこにもありません。
独身ならまだしも、家族持ちならば家族全員が被害者です。

キャリア組ならば何とかしてもらえるものでも
ノンキャリアには救いの手など差し伸べられません。

そんな組織で身体を張って仕事をする人など希有な存在だと
思いませんか?

これからの日本警察、キャリア制度を温存する限り改善などありません。

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