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2020年01月29日20:10

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映画『最初の晩餐』

映画『最初の晩餐』を観る。

京都出町座にて。

フォト

今年最初に観た映画

父親が亡くなり
家族が集う。

いつしかの日々を顧みる夜
母が振る舞う「通夜ぶるまい」
いつしかの時に戻れるような
味覚の記憶
家族の記憶
もう一度何かを感じるための時間を
父親に与えて貰ったかのような夜

味覚からの連想で過去を再生させてゆく
感情も間も料理の音までも
きめ細やかに創り出されてて
家族が家族のために作るごはんのように

たとえば、あのくだり
お父さんが目玉焼きを作る時にかけた
「美味しくなれー、美味しくなれー」の魔法
こんな魔法のような見えない細やかさが
ぎっしりと詰まってて
家族のために作る手料理のような、映画でした。

そしてどうみたって映画の世界にどっぷり
浸かった役者陣だらけの中、
11歳〜15歳の美也子を演じた森七菜
子供ごころの迷いと期待感を物怖じもせずに
素朴に演じてて、かなりなものとみた。

それと終盤あたりからの窪塚洋介の
起用術というか、彼自身の覇気力というか、
同じ場所なのに何かが入れ替わるあの感じ
引き締まっててお見事!


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