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2021年01月25日13:08

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軽井沢バス事故の土屋運転手の技量は?

車の運転の技量に対する評価は、主観的と客観的の2つがあります。主観的評価が高い運転で、私がダメだと考える事を上げてみます。
1・制限速度よりかなり低い速度で走る。
多分本人は、慎重な安全運転をしていると思っている事でしょう。が、前方の車との車間距離が開き、後続車がどんどんと繋がっているなら、この運転者は単に、流れに乗れないヘボだと私は判断を致します。この状態を私達は『大名行列』と言い、迷惑運転として捉えているのです。

2・片側2車線以上の道路で割り込み運転を繰り返す運転者です。本人は上手いと考えているでしょうが、割り込まれた車の運転者がブレーキを踏んだりして、割り込みを助けている場合も多いです。
上手い観光バスの運転手ならば、微妙に速度を上げて割り込みを邪魔したり、割り込まれた時に急ブレーキを踏まないように、微妙に車間距離を開いたりします。

次に私が、客観的に技量を判断する基準をこれから書いてみます。

1・車線の中での動き。直進道路で良く判ります。

走行車線の中を、右に左に落ち着き無く走行する運転者です。酷くなると車線をはみ出したりします。真っ直ぐに走れない運転者ですから、上手いとはとても言えません。
次が車線の右の内側をぴったりと走り、大型車とすれ違いをする時は、左側に逃げる運転者です。これは左からの飛び出しが怖いからで、やはり上手いとは思えません。
次が車線の左側ギリギリを走行する運転者です。これは左からの飛び出しは気にしないという事ですが、すれ違う際の相手との相対的な位置の判断が悪い。という事です。ですから、最初から安全な位置で走ろうという運転者で、考え方によっては安定して走行している。とも言えます。土屋はこの運転をしていましたから、下手な運転者では無いが上手くもない。という事です。
車線の中を安定した位置で走行する運転者と、これらの運転者はどこが違うのか?
それは目の使い方が違うという事になります。国産車なら左目、左ハンドルなら右目を百メートル先の自分の居る車線の真ん中に合わせます。
この目の使い方ですと、車の幅の大きさに関係無く、車は車線の中に収まり、殆んど真ん中を走れます。この条件は自動車学校で教えられた正しい座席の座り方をする。という事になりますが、これは自動車の設計の基本でもありますから、皆さんも実行して頂きたいと思います。土屋は、私からこれを注意され、かなり改善しました。それが事故の1km前の走行映像に現れています。

2・コーナーリングで如何に遠心力を殺すか。

最悪な運転は、コーナーに入り込んでから慌ててブレーキを踏む。です。これは速度を急激に落とす事で、遠心力が強くかかり、悪くすると車線を飛び出してしまいます。
この時のブレーキを踏む強さで、技量の差も判ります。
軽く踏むなら有りがちとも言えますが、踏んだ時に強く遠心力を感じるなら、それは明らかに下手な運転者です。
次が、コーナーに入る手前から入った後までブレーキを踏む運転者です。特別下手とは言えませんがダメです。
この運転ですと、雪道では不安定なコーナーリングになってしまいます。
上手いコーナーリングとは、コーナーの手前でしっかり減速をし、アクセルは踏まずにコーナーに入り、コーナーの頂点で緩く加速する。という運転です。この緩く加速すると思う事が大切で、これにより遠心力を小さく出来ます。
これも、基本中の基本ですから皆さんに実行して頂きたいと思います。
勿論、緩いカーブも急なカーブもあるわけで、速度との兼ね合いも有りますが、減速しないとダメだと判断できる場合だと考えて下さい。
事故の1km前の土屋の運転映像は、コーナーリングのお手本のようでした。

3・その他

同じ速度で走行し続ける事を『定速運転』と言います。これは特に高速道路で違いがでます。私は観光バスで時速で102km超で走行しています。
そして、殆んど上下4kmの巾の中で1日中運転する事ができます。私はこの定速運転を、排気ブレーキを使わずにアクセル操作だけで行っています。1時間の中でこれから外れる事は精々3回で時間にしたら数分という所です。
残念ながら土屋はこれは出来ませんでした。この定速運転を実行する為には、車の流れと前後の車間距離に、他の車線の流れと走行している車の位置関係、自分の車との速度差も認識する必要がありますから、それが本当に難しい。
微妙なアクセル操作は、それこそ薄紙1枚の差で踏み分けるからです。
このアクセルの微妙な踏み分けは、ブレーキの微妙な踏み分けにも繋がります。素晴らしい乗り心地の為にも、皆さんも是非実行して下さい。
燃費にも効果的です。

次は、信号等で停止する時の車間距離の一定化です。
これは意外に難しく、流れによっては車間距離が2倍ほどになる人もいます。これが一定な人は、これ迄に書いてきた事をかなり実行できている人だと思います。
都会では、信号と信号の間隔が短いですから、車が1台以上も入れる車間距離は止めて頂きたいと思います。必要以上に車間距離を取って止める方は、やはりブレーキを踏む事に対して、自信が無い人だと私は思います。
土屋はこれも完全ではありませんでした。その理由は大型ダンプを運転していた時に、主に青梅街道を走っていた事が原因だと判断しました。青梅街道は対抗車線にはみ出すように右折車線があります。が、そのままの2車線は大型車の車幅より狭く、車線をはみ出さなくては走行出来ません。信号でかなり後ろで待つ場合には、早目に車線を跨ぐ必要があり、それで車間距離を長くし、入り易くしていたという事です。この癖は簡単には直らず、これで森嶋に下手だと報告されてしまいました。それに、土屋は無頓着派でもあり、ブレーキは単純に同じ力で踏んで止めるタイプでしたから、前の車がブレーキを踏むと踏み、そのまま止めますから車間距離はムラにもなります。このタイプも結構多いと思います。
少し強目に踏んでからブレーキを緩め、流すようにしながらゆっくり止める。これはポンピングブレーキの応用ですが、これなら追突される可能性は殆んどありません。

上手い運転者は、運転が滑らかで判断が早いです。そして科学的でもありますが、その利用例として、車線のラインの太さがあります。セーターラインや車線の破線は巾が大体15cmで、車線の内側に車体が入っている限り、サイドミラーやドアミラーは車線の外側にははみ出しません。
つまり、電信柱がはみ出て見える事がありますが、そこに車線のラインがあるなら、それを垂直にして判断すれば、避ける対象かどうかは判断できるのです。
目の使い方をマスターしていたら、駐車している車を寸前でクリアする事無く、早目に右に寄せれば、対向車も左に寄ってくれてスムーズにすれ違いも出来ます。
他にも細かな事はありますがこれ迄にします。

運転の素質は、如何に繊細で滑らかな操作が出来るのか、そして、右左折時等でも、幾つかの曲がり方のパターンを持っているか(ドリフトは含みません。)が有り、それを状況に合わせて使い分けるという事です。そして判断の早さとそれを最良にする為の情報収集力、そして集中力の持続という事になります。
例えば、雪道での発進はオートマチック車が有利ですが、同じ事をマニュアル車で出来るなら、これは素晴らしい運転者です。此処まで書いて来た事が全てできたなら、素質も実力も師範クラスと言えるでしょう。
何処かの部分が雑とか荒いけど、急激な遠心力等は消せているなら、初段クラスだと判断できるでしょう。土屋は将にこのクラスでした。
しかし、中々直らない癖と、滑らかさに少々欠けましたから、素質は初段の下、茶帯の1級か2級クラスだったと判断致しました。
全てがダメな人?それは勿論初級の8級ですね。

ここに書いた事は、ラリーとかスピードレースの条件とは違います。が、派手にドリフト走行をし、立ち上がりにもたつくよりも、コーナーの頂点付近からの加速分を減速して入り、スムーズに加速する方が早い事が多い。とも書き加えて置きます。

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