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2020年12月01日18:36

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嘘か真実か……陰謀論と都市伝説を語る本

宝島社『都市伝説大全』税抜き 600円。
内容はここでは説明しませんが、この本を読んで、どの程度信じる気になるのか?
ご自分の冷静な判断力を知るには最適かと思います。

嘘と真実。
普通はこの2つと考えがちですが、実際にはかなり違います。嘘の中に真実を少しだけ入れる。から、真実の中に嘘を少しだけ入れる。まで幅広く、真実でも語る人の受け取り方で、沢山の真実が生まれてしまいます。ですから、変わらない真実とは、スポーツの結果とか、確定された法則とか理論しか無いと言えるかも知れません。

陰謀論が受け入れられる背景にも、このような認識がある可能性があります。
この本の内容ではありませんが、東日本大震災は地震兵器が起こした。という話がありました。
この話を信じている人間も多く、その地震兵器の具体的なシステムが不明でも、それは軍事機密だから当たり前だとして、地震兵器を信じる方は居る訳ですし、引き金は核兵器だとする論者もかなり存在します。
ただ核兵器が引き金だとすると、現在ある核兵器の全てを使用しても、あれだけの地震エネルギーには足りない。と私は考えています。
確かに地下核実験をした場合には、地震波は発生します。
が、それは地震としてはかなり浅い場所での発生であり、単に地震波が観測されているという考え方が正しいと思われます。勿論、実験する側が被害が出ないように計算している可能性は、私も否定はしません。が、地下実験でも岩盤や土砂という固形物である為に、その厚みで、核実験の爆発力は閉じ込めるという形で吸収され易く、地震とは違い広がりが無い事が、揺れを単調にして、被害を減らしていると考えられます。
例えば海面下1000mでメガトン級の水爆を爆発させても、水圧の力で抑え込まれて、海面が盛り上る事も無いと言われています。
原子力発電は、その爆発力を強固な容器で封じ込める事で成り立っていますから、その強固な容器でも、地上で密封して海に沈めたら、何処かの深さで容器は圧縮されて破壊されると考えられます。とすると、東日本大震災級の地震を起こすには、その何倍何十倍の威力が必要になるのか?そして何個必要になるのか?
私には、水爆を使う地震兵器は信じられません。
勿論、私達が知らない画期的なシステムが在れば、否定は出来ない訳です。
この場合の陰謀論は、このシステムを否定する材料が無いから成り立っているのです。

もう1つ、この本の内容とは関係無い事を書いてみます。

この本には、芸能界の都市伝説が語られていますから、別な話です。
奈良県十津川村の玉置神社について、インターネットを検索しますと、神様に呼ばれた人以外は参拝出来ない。という書き込みが多数あります。
私はこの玉置神社に参拝した経験が在ります。が、当時は神様に呼ばれた人以外は参拝出来ないという事は知りませんでした。
私自身が必要だと考えて、思い立ったが吉日で参拝を致しました。
確かに駐車場から鳥居を潜ると、周囲の空気が明らかに変わりました。
昼間の参拝は早目に切り上げて、深夜参りをする積もりでいましたが、駐車場から見た夕焼けの美しさは、本当に圧巻で、間違いなく私の73年の生涯で、5本の指に入る美しさでした。
深夜参りをしようと鳥居まで行きましたが、どうしてもお参りをする勇気が出ず、朝になって直ぐに帰途につきました。神様の神威に圧倒されたという事ですが、それは今だから判る事。
あの時の何とも形容しがたい敗北感は、今も強く心に刻みついています。
いや、今考えますと、私の自己に対する過大評価の鼻をへし折られたという事だとも思えます。

神様に呼ばれた人だけが参拝出来るとするなら、私の場合はこの心に対する神様の教えだという事になります。
私は、自分が生まれた役割を知りたい。という気持ちで参拝しましたから、私には、私が考えていた役割は無かったという事になります。
しかし、その後も私はこうして生きている訳ですから、私の役割を含む問いかけには、答えて頂いたとも言えるのです。
この私の体験は、後で書こうと考えているのですが、ではこの、神様に呼ばれた人だけが参拝出来る。という都市伝説は、肯定出来るのでしょうか?また、否定は出来るのでしょうか?

この本は、都市伝説を語りながら陰謀論にも触れていますが、陰謀論も都市伝説も、強烈な内容を求める人には物足りないかと思います。
が、だからこそ、陰謀論や都市伝説をどのように信じるのか、否定するのかの試金石には最適だと考えます。

私は、陰謀論や都市伝説等はグレーゾーンとして処理しています。勿論、嘘に近い所から、真実に近い所まで、グレーゾーンの幅は大きいわけですが、自分が信じるに足る何かが在れば、そこで改めて処理します。
そんな私の体験を踏まえて、自らの知性に向き合う為の本として、お薦め致します。
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