郵政不正契約から見えた事

郵政の違法契約問題では、第三者委員会の調査方法にも疑問の声が上がっています。

経営陣は適当な時期をみて責任を取ると居座っています。
私は、辞任する事だけが責任を取る事だとは考えて下りません。が、彼等経営陣には、どのように改善するのか、悩み考え抜いた様子は見られません。

責任とは、そして恥とは、プライドとは何か？
責任とは、勿論その地位とか社会的立場により違います。
しかし、責任とは何かと考えていた気配もありません。
責任とは何かを真剣に考えていたなら、その責任を果たせなかった事を恥と思う気持ちになる。と、私などは考えますが、彼等にはその感覚も見られません。
私は、自己の職責に忠実に、それを全うしたというプライドがあります。
そのプライドに恥じないように、最低限これは譲れないという部分を持ち、それが達成出来なければ身を引く決意もあります。
しかし、彼等にそれは感じられません。

いや、経営陣だけではありません。
第三者調査委員会の委員達にも、御座なりで良いとする無責任さが見えます。
それから、郵政の労組も同罪です。
違法な契約を取って来ざるを得ない職場環境を、何故改善しようと動かなかったのか？
現場の人達の苦しみを知らなかったのか？
知らなかったのなら、これは大きな怠慢だと言わざるを得ません。
労働貴族化した労組幹部は、現場の声など気にしないという事なのでしょうか。

郵政だけではありません。
忖度を続ける高級官僚、非難も出来ない与党議員、企業減税には血眼な経済界に、野党議員にも下心が見え見え。
オマケに最低なのはマスコミの酷さです。
不勉強な記者に権力におもねる上層部。

情けない事です。

安倍政権では、確か道徳教育も柱の１つだったはず。
安倍首相の考える道徳とは、このようなゲスなものだったのですか？
これが道徳教育の模範だというなら、道徳教育は詐欺師を教師に採用するべきだと私は思います。

教育現場の荒廃、児童相談所の無責任、警官の不祥事に検察の無気力さ、裁判官の意味不明な判決など、世の中本当に劣化していると思います。

せめて来年は、少しでも光明が見られます事を願います。