mixiユーザー(id:44024462)

2019年12月14日00:29

448 view

中村哲医師の無言の教え

中村医師は、何事にも精一杯ぶつかり、自分の出来る事を考え抜いて、それをひたすら実行した明治の良き日本人の再来、最後の明治人だったのだと思います。
明治の良き日本人は、世界に恥じない日本人であろうと努力し続けました。
日本は職人の美学を持っていた国です。
職人の美学とは、手を抜かずに考え抜き、金銭的な価値以上の物を造り出す、作ろうという意識です。
その為には技術も必要ですし美的センスも必要ですし、造り出すまでのプロデュース能力も研究心も必要です。
その能力の向く割合によっては、例えば、植木職人になったり、庭園造りになったり、名盆栽家になったりするのでしょう。
そしてプライドを持って精一杯仕事をする訳です。
中村医師も、私はそんな人物だったと考えています。
医師ですから命を救う事を考えます。
そして沢山の命を救う事を考えた時に、用水を造り良き水を供給して、しっかり食べられる農地を造り、ひ弱な栄養不足の人々を無くす事に想いが至った訳です。
中村医師は、職人魂に導かれたスーパードクターに変貌したのです。
ですから中村医師は、用水完成後も本業の医師を仕事をしていた。
そこに患者がいたから。

ナイチンゲールは、敵味方は関係無く手当てしました。
そこに戦争があり、怪我人が居たからです。

中村医師もナイチンゲールも同じなのです。
そして私達日本人は、その心を職人魂と呼んでいました。

中村医師には、多分国も民族もイデオロギーも眼中に無かったと思います。
勿論、アフガニスタンは戦場の国ですから、平和を希求はしたはずですが、それは『何でも良いから戦争は止めろ』という叫びだったと、私は思います。
『お前達が戦争をしているから、切りがないじゃないか』という叫びです。
命と真剣に向き合う職人の魂の叫びです。

中村医師とような日本人は、明治には何人も何人もいた訳です。
私達日本人も明治の日本人に帰りましょう。
職人魂を持って、真剣に日本を世界を考えましょう。
そしてプライドを持って成すべき事をする。
私には、それが中村医師の無言の教えに思えるのです。

合掌

8 9

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する