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2019年11月26日13:53

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GSOMIA延長の意味意味を考える、

アメリカが真剣に中国封じ込めに動いているからだとおもわれます。
廃棄が現実になった場合は、日米韓同盟が揺らいでいる姿を見せる事になります。
この3カ国同盟は台湾防衛の意味も持つ、極東のアメリカの基本的な防衛体制です。
アメリカはかって、中国の国連加盟に拒否権を使用していました。
台湾に代わり中国が常任理事国になった時、アメリカは台湾を見捨てないという強い約束をしていた訳です。
アメリカはかって、韓国から米軍を撤退させ、日本と台湾が反共産諸国の最前線だと発表し、それを北朝鮮が侵攻を認めたと判断した為に、朝鮮戦争が始まったという苦い体験があります。
当時の日本は占領下で、この辺の経緯はあまり関心を持たれていなかったようですが、この北朝鮮の奇襲攻撃で、韓国は釜山近くまで攻め込まれて、民間人もやれ北朝鮮のシンパだとか、韓国のシンパとかと疑われて、両方が証拠も無く殺しあったという過去もあります。
この時に虐殺された人数は、少なくとも数万人と言われていて、最大の数字だと30万人だともされています。
アメリカが韓国からの米軍撤退を示唆したのは、米韓に共通するこの体験からの、悪く言えば強迫だった訳です。

この延長決定により、文大統領といえどもアメリカの意向を受け入れた。
韓国の世論は北朝鮮よりアメリカを選んだというメッセージであり、中国が北朝鮮を通してのシンパ化は難しいという事なのです。

中国の習近平主席は、香港問題で足元が揺らいでいます。
国内的には、武力制圧をすれば安泰ですが、それを実行する事で、世界に約束を守らない国だと印象付けてしまいます。
香港が存在する事で、台湾でも親中国派が増加して、交流も深まり、飴を与える事で無血合併も見えてきたのを、一気に無にしてしまいます。

習近平主席は、香港問題では傍観するしか無いのです。
習近平主席は、自分を毛沢東と同じ位置にお手盛りで並びました。
かっての文化大革命や江青などの粛清を考えてみれば、中国国内の権力闘争の激しさがよく判ります。
今の中国の体制の道筋を付けたのはトウショウヘイで、その流れの中に居る幹部には、習近平のお手盛りは、苦々しいとも考えられますから、他から見るほど安定しているとは思えないのです。
となれば、習近平としては別な所で成果を得るしかありません。
以前書きましたが、北朝鮮はアメリカと敵対したく無いのが本音であり、中国との接近は、その為の方便かも知れません。
来年早々に来日するのも、アメリカの封じ込めに対する対抗策であり、日本から投資を増やして経済不安を解消する狙いがあるからでしょう。

香港の民主化を監視する事を義務付ける法案が、アメリカ議会を通過したのも、アメリカの強い意志が判ります。
これに旧宗主国のイギリスが加わりますと、この法案は大義名分を得ますから、中国が内政干渉とも言い難くなります。
習近平が香港に武力介入をしたら、香港周辺から民主化を求めての内戦勃発も、アメリカが仕掛ける可能性もあります。
そこに人権擁護を掲げてウイグルでも内戦が勃発したならば、習近平は持ちません。
アメリカはこの延長によって北朝鮮と何らかの合意をする可能性も強まりました。

来年は北朝鮮問題と、習近平体制に対しての注意が必要だと、私は考えます。
勿論香港問題が鍵を握っている事は間違いありません。
イスラエルの政権が揺らいでいますから、このイスラエルの動きで中東が少しでも安定するなら、アメリカは限定的な対中国戦争も有り得ます。

GSOMIA延長は、安倍首相の動きとは何等関係無い。
それを説明してみました。
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