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2019年06月06日19:27

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仕事復帰で考えた高齢者の事故

仕事に復帰して、昨日で4回尾瀬の鳩待峠への日帰りツアーの仕事をしました。
鳩待は、マイクロバスと小型観光バス以外は入れません。
小型は、長さはマイクロバスと同じ7米ですが、幅は2米30あり、座席は二人用が横に並んでいて、2米50の大型や中型と比べて、少し通路が狭い感じです。
トラックで言えば4トン車に該当する車格になる訳ですが、中型免許が出来るまでは大型免許(営業用は2種)でしか運転ができなかった車で、多分今でも大型免許が必要だと思います。
中型免許ができ、中型車というカテゴリーが出来た為に10年以上前に製造が中止になりました。
マイクロバスは、幅の問題で二人用と一人用の座席で構成されていますから正席で20人は座れません。
トランクルームもありませんから、荷物の多い登山やハイキング等では、料金設定を含めて、どうしても小型が重宝されている訳です。
製造中止からもう10年以上経ちましたが、業界から重宝されている事もあり、どの会社でもメンテナンスには非常に力を入れています。
勿論、車検は新車の時から年ごとですし、故障などして代車が必要になっても、車両じたいが少ない為に手配が難しく、結果としてメンテナンスに力を入れる事になる訳で、鳩待の駐車場に並んだバスを見て、古いタイプばかりだと思った方、ご安心下さい。
鳩待でお客様からバスの話を漏れ聞き、書いてみました。

これからが本題です。

鳩待の駐車場は、地元のバスやタクシー以外では、20台が止まれるスペースがありませんから、安心して止める為には早く到着する必要があります。
今の観光バス業界では、安全マーク(ハートマーク)が無ければ公立学校の仕事は出来ません。
ハートマークを取る為にどの会社もデジタルタコメーターを設置しています。
このデジタコは、装置車両の現在地がリアルタイムで把握出来るだけでなく、スピードやブレーキ、ハンドル操作もリアルタイムで把握でき、勿論記録も、されます。
多分トラック業界でも同じだと思いますが、スピードの設定では、一般道は60キロで高速は100キロ、それをオーバーすると違反として記録され、その日の運転の評価が減点されて、BやCやDという評価になって出てきます。
会社によっては、この評価をそのまま給与やボーナスに反映させますから、運転手はスピードを落として走る事になります。
自家用車にもあるオートドライブでも、設定速度の誤差は上下3キロくらいはありますが、デジタコでも3キロの誤差は認めていて、会社によっては5秒間の猶予を設定する場合があり、私の勤める会社もその設定です。
私は以前に、私がこの仕事の中で習得した運転法を書いた事がありますが、お客様にゆったりと旅を楽しんで頂く為に、ブレーキ時やカーブでのショックや揺れを感じさせない運転法と共に、高速道路で同じ速度で走る『定速運転法』も書いていました。
デジタコ下で早く到着するには、この定速運転法を活用するしか在りません。
その結果として、デジタコの評価ではランクBではありますが、速度記録の時間経過では一直線になっていました。
これはデジタコの違反ギリギリで走行したからで、ほとんどが上下1キロの範囲だったからです。
エンジンの回転数で言えば、100回転以内の変化で、ガソリンエンジンなら200回転くらいだと考えて下さい。

この定速運転法は、前後左右の状況を常に確認して、1キロ単位で速度を調整する必要があります。
漫然と走行して、車線の中を右に行ったり左に行ったり、平気で車線区分の白線を跨いだりする運転では、絶対に定速運転はできません。
又、単に流れに乗って走っていたり、平気で走行速度を10キロも上下させる運転では、定速運転を続ける為のアクセル操作は無理です。

私は自慢したい為にこれを書いた訳ではありません。

お年寄りの暴走事故が沢山報道されていますが、厳しい言い方をすれば、漫然として数十年も運転を続けたから、アクセルとブレーキの踏み間違いが生まれる訳ですし、若い人達でも有り得る事だと私は思います。
勿論、若いから是正は早いと思いますが、漫然とした運転の行き着いた先が、このような事故だと私は考えます。

観光バスの運転手でも、長い期間を定速運転出来る人間は1割程度ですから(勿論1時間程度なら割合はグンと増えます)難しいとは思います。
が、私も72才の高齢者になっていて、視力や反射神経も当然衰えています。
しかし、長年努力して習得した技量は私を裏切りませんでした。
出来れば私が以前書いた運転法を参考にして頂き、運転という事に真剣に向き合って頂けたらと思います。

事故は悲惨で悲しく、本当に嫌な無くなって欲しいものです。
事故で亡くなった全ての方に心から哀悼の意を表します。
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