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2018年06月15日17:31

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新しい朝鮮半島情勢について

金正恩について、人殺しとか独裁者とかの言葉が飛び交い、そんな国家に経済援助などはもっての他だと言う人も多い。
これは特に、欧米や日本という、封建時代を体験した国家の国民に共通する、近代化し、曲がりなりにも自由や民主主義に触れた人としての感情だろうし、倫理観や人権に対する根本的な違和感からくる感想だとも言えるだろう。

しかし、既に日本は、そんな国家に長期間の経済援助を与え、経済大国になる手助けをしている事を、忘れてはならない。
そう、その国は中国だ。
中国は、毛沢東が大躍進政策で先ず数千万人と言われる国民を餓死させ、次は文化大革命で、やはり数千万人が犠牲になったと言われている。
天安門広場でのデモ隊虐殺もあったし、現在の習近平政権では、汚職摘発の名目で、政敵の粛清を行っている。

ようは金正恩だけでは無く、儒教の王朝国家が長く続いていて、共産主義を掲げる国家には粛清=処刑や、国民軽視=餓死も仕方がないという考え方は、共通していると認識するべきだという事だ。(これは歴代の王朝時代と変わらない、民族の意識に染み付いた統治の仕方だからだろう)

では、金正恩を非難する人達は現在の中国に同じ事を言うか?
言わないだろうし、過去の日本も、他の要因があったにしろ、マスコミも国民も、勿論政府も、そんな事は言わなかったのだ。
とすると、現在の北朝鮮に対するその非難は、ダブルスタンダード=二重規範という事になり、明らかに的外れだという事にならないだろうか?

今後の金正恩が目指すのは中国のような解放経済だろうし、中国のように異民族がいませんから、極端な貧富の格差が生じない限りは、国民は金王朝の善政として、感謝するかも知れない。

北朝鮮に存在するというレアメタルや労働力、インフラ整備という経済的な果実に対して、米・中・韓・露・EU等は既に動き始めている。
米韓合同演習の恒久的中止は、北朝鮮を対象とした軍事同盟は解消されるという意味であり、朝鮮戦争の正式な終結がやはり合意されているという事だ。

朝鮮半島の非核化という目標は、南北朝鮮の一体化を意味していると受け取る事も可能であり、私が以前書いたように、巨大なビジネスチャンスを提供した事になりますから、各国はそれに群がっている訳です。

日本では、米朝首脳会談の結果に対して懐疑的な論評もありますが、今後決裂した場合には、後は熱い戦争という手段しか存在しません。
アメリカには、以前から私が書いていたように、戦争という手段はほとんど不可能でしたし、北朝鮮に取っても、北朝鮮から戦争を仕掛ける事は、体制が破壊されるという事ですから、これはこのまま進むしか無い訳です。

悪の枢軸と呼ばれた国家の中で、北朝鮮だけが穏便にこのような結果を得たのも、アメリカ本土を攻撃する手段と破壊する力を確保した事が大きい訳で、逆説的に言えば、これを主目的とした北朝鮮は、正しい選択だったという事になります。

ともあれ、金正恩が日本に対して何等かの要求をしてくる事は間違いなく、後はそれに対応する首脳として、安倍か別な人間かという事に焦点が
集まりますが、金正恩がより多くの果実を得ようとすれば、拉致問題解決を改めて持ち出すだけで、安倍首相が一番得が出来る相手だと言えるでしょう。
以前にも書きましたが、拉致問題は解決済みという姿勢であり、そこに安倍首相の関与もあったという情報もありましたから、後は金正恩の腹1つという事で、金正恩が安倍に対して、父親に恥をかかせ、近頃の強硬論を快く思っていなければ、当然安倍首相との首脳会談は拒否しますから、安倍政権の命運は、金正恩が握っているとも言える訳です。
この文章の先頭に、金正恩に対する国内の声を書きましたが、画一的な評価がいかに国家としての利益を損なうか、それを理解して欲しくてそうしました。
この期に及んでも、決裂の可能性を伝えるマスコミのダメさ加減を含めて、次の局面に向けて、私達は真剣に考えなくてはなりません。
私の以前の日記(ブログ記事)にも書きましたが、中国と台湾の問題にどう対処するのか?
北朝鮮にどのようにコミットするか?
皆さんのお考えも知りたいと思います。
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