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2018年06月02日10:45

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トランプは米朝首脳会談をどう考えているか?

南北会談が急遽行われた意味の中には、在米のコリアン達へのメッセージでもあり、政治的に動けという事が含まれていると私には思われる。

コリアンの政治的パワーは、アメリカでの[従軍慰安婦像]の設置のニュースで明らかなように、かなりの圧力団体だ。
上下両院議員も無視出来ないパワーを持っているから、祖国である朝鮮半島の平和安定の為なら、彼等は喜んで動くだろう。

それを承知の筈のトランプが、何故米朝首脳会談の中止を発表したりしたのか?

深く考えているとは思えないその言動や政策は、私には「マダラボケ」とも思えてくるのだ。
勿論、大統領選の時の公約だったメキシコ国境の壁のように、どう考えても実行不可能だと思われる事を言うキャラクターではあるが、マダラボケで無いとしたなら、政治に向かない無能な政治家か、もしくは滅茶苦茶なレベルの劇場形政治家だという事なのだろう。
マダラボケだとしたら、会談中止を発表した時点ではボケで、その後の会談の可能性の示唆が正常時だという事になる。

急遽行われた南北首脳会談は、在米コリアンパワーに対するアピールだと考えたのも、金正恩が、トランプのマダラボケを感じていて、それを文大統領に確認したのではないのだろうか?(ブラフの必要があるにしても、余りにも言動に振れ幅が大きい)
私が、トランプは初期のマダラボケではないかと考えたのは、初期の人が突然話が変わる事があるからであり、長い話だと、最初と最後で話が微妙に逆転するからで、何かの要因でそうなる事があるという体験からの判断だ。
勿論、私は医師ではないし、ボケの研究をした事も無いから、これは私の個人的な見解であり、間違いかも知れないが、どうもそんな気持ちになってしまうのだ。

では、マダラボケでは無いとしたら、トランプは政治家としては無能なのか?

トランプ大統領誕生の時に、私は暗殺の可能性があると書いた

所得格差の拡大により、貧しい白人層のガス抜きと同時に、軍産複合体の支持(ヒラリー・クリントンが軍産複合体を裏切ったという報道あり)を得て、大統領になったのだが、北朝鮮と中東問題の処理を任される事で、暗殺される可能性を考えたからだが、中東問題では、イスラエルのエルサレム首都移転を容認し、この結果としてアラブの人達の恨みや憎みの的になった。

中東に紛争の火種を1つ作ったという事であり、これは軍産複合体の利益にはなるが、トランプ本人としては、テロの標的になる可能性を高めた事になる。
そして、そこまでしても、中々支持率は上昇していないらしい。
このままでは、中間選挙での敗北も濃厚であり、その結果として、次の大統領選では指名される可能性が無い無能な大統領という烙印が待っている状態だ。
とするとトランプには、朝鮮戦争の正式な終了と、その後の連絡事務所の相互の設置というのが落とし所であり、その後の交渉で、平和条約と非核化という流れになるとおもうのだ。
朝鮮戦争の正式な終了が何故優先されるのかというと、停戦協定に調印した国は、中国と北朝鮮とアメリカだからで、中国は公式にアメリカの戦争相手だからだ。
正式な終結が優先される意味は、現在の状況を公式に整理するためには必要であり、北朝鮮に取っても、正式終結は、暫定的であっても体制の保証を意味するからだ。
これ以上の成果(非核化や平和条約や経済援助等)は、その後で時間を掛けて決めれば良い事で、根本的には朝鮮戦争の正式な終結が最優先される成果なのだ。
ブラフのやり取りをしても、正式に戦争が終わった状態なら、これは交渉の為の駆け引きというだけであり、互いに求める物が理解できているなら、必ずや交渉の成果は得られる。

これが理解出来ないなら、トランプには政治家としての能力が無いという事になる。
トランプ政権に存在する強硬派の存在を、米朝首脳会談の失敗に結び付ける論評があるが、私は、金正恩がロシアのプーチンと米朝首脳会談の前に電撃的に会談する可能性もあると考えている。

そして、トランプが超劇場形政治家だとしたら、もう一度くらいは米朝首脳会談の中止がニュースになるもしれないが、結局は米朝首脳会談は行われる事は間違い無いと私は考える。

延期されても精々一ヶ月。
それ以上にはならないでしょうね。

追伸……トランプが首脳会談の後も継続して協議していく可能性を表明した。
私がここに書いた内容に近い流れになりそうな気がする。


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