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2021年11月09日22:53

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変わりゆく感性

「イエスマン “YES”は人生のパスワード」を観た。洋画ね。ジムキャリーのやつ。
ノーが口癖の男、ひょんなことから「返事は常にYES」の誓約を立てる。
となると、なにを言われても断れないわけで…。と、そんな感じのお話

おもしろかったし、なんだかんだこういうのは好み……なんだけど
自分自身の感性の変質に気づいてしまうリトマス試験紙みたいな映画でもあった。

たとえば、分かりやすいところで
皆で飲んでるとき「今日の支払いは頼む」と言われYESと答える。
が、それはサイフに相応のカネが入ってないと頷けない。

主人公の男は銀行マンなんだが、もしも彼が失業中で家賃の支払いにすら困っている状況なら、酒を奢るどころか、酒の誘いに乗ることすらできなかったに違いない。

それは一例だが、ともあれ余力・余裕があるのが前提になってる。主に金と時間。
知人友人の手伝いなどはともかく、外国語を習ったり、目的地を定めず次に出る飛行機に乗って旅に出たり、果てには小型飛行機の操縦を習ったり。

「それができるのは○○だからだよ」と考えてる自分にチョイ鬱。
いやね、20年前のおれだったら、もっと素直にノッて愉しめたと思う。
昔より固くなったというか、不寛容というか、余裕がなくなったいうか。

よく言えば、道理が見えていると言えなくもないが、どっちのほうがモテるかと云えば昔のおれのほうだろう。自分で言うのもなんだがw

この映画は初見だったんだけど、若い頃に観た映画を再見したら、なんか昔と印象が違う…。なんてことはけっこうある。
良いほうへ振れることもあるが、正直、素直に愉しめなくなっていることのほうが多い。
それは再見であるから、過程も結末も見えていることもあるだろうが、歳と経験を重ね、感性が変化したことに因るところも否定できない。


ちなみに「イエスマン “YES”は人生のパスワード」は良作のコメディーだよ。
星新一の寓話をハリウッドがアメリカ流アレンジで盛大に実写化したような映画。
わりとオススメw
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