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2020年06月01日21:02

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第5話 ハチ公

四谷のみならず池袋にも度々通い続けていた今日この頃。池袋の帰り道には、新宿で途中下車し、色んな場所を一人で歩いては、まるで新宿が自分のものになったように感じていた日々。世界滅亡のあとに、生き残った人々が土地を分け合う光景を想像してSF小説の世界を堪能しながら歩き、ムフフとほくそ笑んでで歩いていると、犬のウンコを踏みそうになり、ハッと我に返るあの至福感、分かる人、いるかなぁ〜?

渋谷にも下車し、わざわざ雨の中に

【うっわ〜(驚き)!………ハチ公前に人が一人もいない!?……僕…だけ?……あっ!?交差点には……一人、二人、おっ、人がポツリとポツリと……しっかしまぁ、こんな真昼間にハチ公前に誰もいないなんて二度と見れないかも(記念撮影)】

という感想に至った理由は、以前にお話したドイツ人のエルケちゃん(女性看護師)が院内感染したため、暇なのか頻繁に連絡をくれたからである。

何でも彼女の一家は日本が好きで、先日にはネトフリックスなるもので日本の映画を色々と楽しんだそうだ。その一つに福山雅治さん主演の「パパになる」とかそういうタイトルの映画があるそうで、私もCMか何かで上演予告を見た記憶はあるが、てんで興味はなく、内容も全く知らない。そんな私に

【福山雅治って、ナウくてイケてるぅ、武者んよくて(注:熊本弁で「超カッコイイ」)の意)好きよ〜!】

というので、その映画に関係するというハチ公をドイツ人から延々と語られた私である。そんな健気なドイツ国民に、親切なコヨコヨさんはコロナ騒動期のハチ公前写真を送ってあげようという壮大なプランを山手線の中で思いつき、渋谷のプラットフォームに降り立って、でもちょっと雨降ってるし面倒かな、やめようかな、と逡巡すること10分、人少ない渋谷のプラットフォームで10分悩んだ人物で、史上最もどうでもいい悩みで立ち澱んだのがこの私である。

写真を撮ってメールでその場で送ってさしあげたところ、ドイツ連邦共和国の国民に「わぁ〜シブヤ!ハチ!雨降ってる〜、誰もいない〜、今度日本に来るときは絶対シブヤ外せない〜、この写真嬉しい〜、ダンケ〜!」と喜ばれたのはいいのだが、いらぬ事を思い出してしまった私。

この日記の本題に入ろう。←ええっ!?

ええと、一昨年、実は長崎の出島に行ってきた際に、夜景を一望出来るという稲佐山(いなさやま)の中腹に宿をとった私。夜景は確かに良いが、山の中腹だけに、繁華街に出るには車で降りなければならない。時間もかかるので、仕方なく、宿の露天風呂で時間をつぶしたり、最上階の地味なラウンジバーで地元のお酒を無料で頂いたりしていたのだが、朝が来てチェックアウトしたあと、、、送迎シャトルバスに乗って繁華街に降りたのはいいのだが、運転手のおじさんが爆弾宣言をしたのである。

【みなさま、ここです、ここ、ここが地元の英雄、稲佐山のふもとが生んだ匈奴のスーパースター、福山雅治さんの実家です〜、今も…】

と個人情報をマイクで話し始めたのである!いっ、いいのか、この時代に!?

その後、長崎駅に到着後、おじさんはスッキリした顔で降車したお客さんを笑顔で見送ってくれた。

で、この「稲佐山事件」、面倒なので、ドイツ国民には伝えていない(笑)
福山雅治さん、すみません。←ん?謝罪するところなのだろうか?
運転手のおじさん、すみません。←……。
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