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2019年06月25日02:34

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第14話 変わり果てる渋谷

表題の件につきまして。

18歳だった頃、渋谷の竜飛(たっぴ)という割烹料理店でアルバイトした理由は、音楽が好きだったからである。その店は、東急ハンズの前に位置しており、その頃はその辺りにマニアックな輸入レコードショップが複数あり、西新宿に並んで世界で最もレアなレコードを入手しやすい場所の1つであった。バイト先で美味しいごはんを頂いたら、音楽生活。これである。

日曜日に数時間空いたので、渋谷に下車してセンター街やスペイン坂、ペンギン坂、その他その他を歩き回ってみて思ったのだが、昔からあるお店はもう絶滅寸前である。鯨屋は同じ場所にあったが、青竜門は場所が変わっている、という具合だ。

何処の駅にも見られるチェーン店ばかりではないか、少し前に渋谷の集客率が低下している、と聞いてはいたが、目の当たりにすると、その衰退ぶりは衰退なのか、それとも変化の前の擬態なのかと思ってみたりする。東急が再開発を急いで入るが、若者の刹那感が消えている。熱量が消えている。

一つ、希望を感じたのは、流行中のタピオカである。小さな隙間にタピオカミルクティーを提供する店が激しい競争を見せている、これこれ、これが渋谷だ。歩き飲みしている人々、これである。かつて、一時、渋谷にタコ焼きブームが熱風を巻き上げ、そして今は全店が閉鎖して消滅した。しかし、これが渋谷だ。いつしかタピオカブームも過去のものとなり、「あの頃は・・・」と今日の熱気がいつの日か語られるだろう。

少し前までは職場の1つが渋谷にあったのでしばし歩いた渋谷。2年ぶりに歩いた渋谷はこれからどう変化してゆくのだろう。かつて一緒に歩いた色々な人たちは今、何処で何をしているのだろう。

彼らも「コヨコヨさんは今、何処で何をしているのだろう。」と思ってくれているかも知れない。そして、そのコヨコヨさんは、NHKまで歩いてゆき、広場でエジプト料理と古代ビールを楽しんでいました。みんなに祝杯。
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