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2020年02月19日17:18

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湘南テアトロ☆デラルテ「即興仙人〜二度づけ禁止〜」

湘南テアトロ☆デラルテ マンスリーシアター
『即興仙人〜二度づけ禁止〜』
2020年1月25日、26日


【即興一日目】

仙人さまの登場シーンで、煙が申し訳程度にしか出ないハプニング。さっそく吹き出してしまいました。出すぎたり出なかったり……ちょうどいい具合が難しい。
さて、初日の仙人さまのお話は、今話題の中国武漢の新型コロナウイルス。マスクとうがい手洗いしか対処法がないわけですが……仙人さまの「髭はマスク」発言に、心の中で「マスクじゃな〜い!」と突っ込んでいました(笑)。

新たなシステム「ジョブシステム」の導入で、最後のチームの一人はルーレットでジョブ(役割)を決めるという縛りが。登場するキャラクターが一人決まることから、お話の展開もその役の存在を考慮しながら……になっていたかしら?

「ぽつんと一軒家」

情報がぎゅっと詰まり、お題や最初の一言も絡めて組み立てられた起の巻。ナツキ(原さん)もモギ先生(茂木さん)もスルーしていたけれど、ずっと突っ込みたかったの……ナツキ、最初に煙草吸ってた(笑)。高校生か大学生の設定になったけれど。
遡って、ナツキが今話題の中国から来日した場面。「ミズノサン」って片言の日本語になるナツキが面白いです。水野さんはいじめっ子役を回避したはずなのに、やっぱり悪者を買って出てしまうのね。それにしても……魚の仕分けはインパクト大!
さらに鞭を振るって働かせる悪者……わかりやすいです(笑)。パワハラどころか強制労働になってる!工場職員のミノシマさん(簑島さん)の助言で、ナツキの母が工場から失踪したことがわかりましたが、そうなると母親役は残っている伊藤さん?
かと思ったら、クラスメイトとして出てくる伊藤さん。ノートの落書きの間にメッセージを隠していた、というのは斬新でした!しかし、じゃあナツキの母は?――そこへノートを探して現れたモギ先生。まさか……!?モギ先生がモギママになるとは思っていなくて、大笑いしてしまいました!ノートの落書き、最初のシーンに戻ってくるラスト――起での設定が活かされた展開で面白かったです。
そういえば、髪を切りたいという話題から、付けている(付けている?!)眉毛を切りたいと言った仙人さま。前髪じゃなくて眉毛(笑)。きっとみんな前髪だと思っている眉毛(笑)。

「母との約束」

夫(塩崎さん)に『不審者のフードをめくって正体を調べてきて』と言う妻(中村さん)の無茶ぶりに、笑ってしまいました。『転んで大怪我をした自分を母は笑って見ていた』と父から聞かされたトモヒロですが、父が有ること無いこと言う人のなら、無いことかもしれないよね?!そんなカヨの突っ込みに「そうよね!」と激しく同意(笑)。
この流れで、トモヒロの前に現れたのはてっきりお母さんだと思いましたが、「オオルイおばちゃん」(大累さん)だったとは!そう来たか!と吃驚でした。
お母さんには絶対に会わないと頑ななトモヒロ。このまま会わなかったらどうなるの?とハラハラしていたところ、彼を訪ねて来た一人の女性(曽我さん)。ここで出てくるのはお母さんよね!と思いつつ、じゃあ、危篤の話は理由があっての嘘?と続きが気になり――。
『お父さんと復縁していた』という仙人さまの設定で出て来た山本パパ。パパの『お母さんの行動はすべて腫瘍のせい』という説明と、事実を言えずにうろついていたという告白。最初の不審者とも繋がってきてナイスでした。しかし、夫婦そろって行動がおかしいって……似たもの夫婦だけれど心配ですよ(笑)。山本パパは頼りないところのあるパパでしたが、機械トラブルにささっと対応する山本さんは格好よかったです。

「あなたの愛が重すぎる」

マミ(伊藤さん)にピチピチの服を着せられたナツキ(原さん)――動きが面白いです!!マミの愛が重すぎる話になるのかと思いましたが、マミが婚約者の愛が重すぎることに悩んでいるお話に。でもマミの気持ち、わかる気がします。愛されていてもお金があっても、何かが違うという気持ち……。
そこで登場した婚約者のシュウジ(茂木さん)。ものすごく人がいい人!お金持ちだからって、誰にでもお金をあげてしまうなんて、ポジティブすぎます!そんな婚約者ではマミも不安になりますよね。
そして案の定、借金生活に(笑)。それでもシュウジを見捨てないマミは、彼を愛しているのかしら。ここで、ジョブシステムで弁護士役になった簑島さんの登場。いい感じに弁護士が絡んでくる流れになって――ミノシマ弁護士はシュウジの弁護士じゃなかった(笑)。以前シュウジがお金をあげたナカムラさん(中村さん)の担当弁護士で、情けは人の為ならずな展開になる?希望が見えてきた?と思ったけれど、まだまだ先が読めなくてハラハラでした。
3億円を持って『私かマミかどちらか選べ』と迫るナカムラさん、面白いです!お金よりも愛を選ぶ結末にはなりましたが、論点が微妙にズレたような。マミとお坊ちゃんで人がいいシュウジのカップルでは……やっぱり将来が不安ですよ(笑)。


【即興二日目】

楽○カードマン仙人のご登場で、つかの間撮影タイム(笑)。「どんな撮影会よ!」と心の中で突っ込みつつ、いそいそと携帯を取り出しカメラに収める私。
そんな二日目の仙人さまのお話は、大学で行っていらっしゃる(仙人さまが??)保健体育的な(違うよね??)講義での出来事で。2019年度の最終講義でサインを求められ、さらさら書いたら――20020年になってしまった、と。まあ、仙人さまならありですよね。200歳でいらっしゃいますし。

「ウエストサイズストーリー」

「食べても太らない」という塩崎さんの自己紹介から、塩崎さんのウエストに注目する展開に(笑)。しかも、女性の細身のドレスを着るということで、大笑いしてしまいました!最初の一言から、ウエストサイズに持っていった中村さんも面白かったです。
そして、そのナカムラさんを叱責していた社長(茂木さん)が、逆にドレスの企画を非難されて、まさかのカミングアウト!!シオザキさんが好きだからドレスを着せたい!?思わぬ展開に笑いが止まりませんでした。確かに、公私混同(笑)。
一方、ダイエットに失敗したという妹のアヤミ。大累さんの妹キャラがいいですね!心配するイトウさん(伊藤さん)にも、どうしてもあのドレスが着たい!と譲らなくて。そんな妹に兄のシオザキさんが、アヤミがドレスを着ればいいと提案。「ドレスの方が合わせてくれた」というアヤミのポジティブな発言には、思わず吹き出してしまいました。この兄妹、面白い!!
兄と共に会社を訪れ、部外者と言われたアヤミは、「私もシオザキですけど」――確かに!妹だもの!そして、もうこの展開しかないと思ったけれど、やっぱりシオザキさんと社長、二人抱き合ってハッピーエンドですよね!ウエストサイズから、まさかのおっさんずラブな展開!面白すぎでした!!

「神様にお願い」

「肉まん!」から始まり「発表会」へと辿り着く――。気になるワードが出てくる中、いつも神頼みなナツミ(咲田さん)と振り回されるハジメ(簑島さん)という、二人のキャラクターが面白かったです。
他力本願で自分の考えがないナツミが、ドレスの発表会でドレスを着こなせず、思わず「どうしたらいいですか?」と聞いてしまうのには笑ってしまいました。「自分で考えなさい!」とすかさず突っ込むニシムラさん(西村さん)、ナイスです。咲田さんは『ちょっと困った子キャラ』が上手いですね。
しかし、困ったときはやっぱり神頼み!という展開で、ミズノ先生(水野さん)に神社へと連れて行かれるハジメ。努力家のハジメがなかなか報われなくて可哀想でもあり(笑)。
最後は、仙人さまに「坊さんしかいない(笑)」と突っ込まれた山本さんが、何の役で神社に現れるのか気になりました。……あの手の構えはやっぱりお坊さん?でも展開的には神様よね?うろうろと歩き回る謎のキャラに、思わず笑いが込み上げてきました。結局、神様だったわけですが、倒れたハジメを助ける一言で終わってしまうかと思ったら、『これからはいつでも神様を呼び出せる』と再びナツミに召喚され――面白い神様でした!

「一番大切なことは」

二日ともジョブ担当のカードを引いて、ジョブ係になってしまった簑島さん(笑)。ルーレットの結果は幽霊でしたが……。
口の悪いナオ(西村さん)が実は鬼で、生意気な子ども(塩崎さん)が実は老人で仙人だった、という不思議な世界観で始まった最後の作品。人間界で流行りのパンをあげたりと、口は悪くてもナオからは優しさが垣間見えました。「仙人じじい!」いいですね。
そして、母(水野さん)から鬼と人間のハーフだと知らされ、お父さんを探すために人間界に来たのだと言われて、話についていけない!と叫ぶナオ。豆まきから鬼と人、二つの世界を跨ぐお話にまで発展して、この先どうなるのかが気になり……。
やはりしつこく絡みつつ、何だかんだとお節介をやく仙人が「仙人じじい」らしい(笑)。ナオの腹違いの妹(伊藤さん)が現れて、父の居場所は言えないと――どうなるのかますます気になりました。
ここで残りは結の巻だけ。はたして幽霊は出てこられるのか?とドキドキのラスト。現れた幽霊(ナオの父に殺された)は、ナオが人間になれる槍を持ってきてくれましたが、人間として生きるのか、鬼として生きるのか――いいところで終わってしまって惜しかったですね。時間が足りない!


今回は「ウエストサイズストーリー」がインパクト大でしたが、次はどんな物語が生まれてくるのか……次回の『即興仙人』も楽しみにしています!
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