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2019年12月02日14:13

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雨の月曜日

母は気持ち良さそうに眠っている。
外は12月初旬の暖かい雨。

私が母の介護のことを日記『母は少女のように身軽だ』に初めて書いたのは、4年前の5月、母も私も今より4歳ほど若かった。なのに眠っている母は、まるで10歳以上も年を取ったように感じる。

先週の水曜日、母は起きていたので、優しい理学療法士の女の人と一緒にラウンジまで散歩をした。
理学療法士の女の人は、母がとてもお花が好きなことをたった4週間で知っていて、私は大変嬉しく、まるで年の随分離れた妹が出来たみたいに感じた。
その優しい理学療法士さんはさっき来てくださったが、眠っている母を見て、また暫くしたら来ます、と言ってくれた。


母はずっともう一ヶ月以上点滴の状態だ。今後も点滴が必須なので転院を検討していると、最初に来てくださった看護師さんが説明してくださった。



4年前、母は認知症だったけれど身体はとても元気だったので、一緒に美容院や外食、動物園へ車で行き、二人で春から初夏の散歩を楽しんだ。
そのときお昼に何気なくつけたテレビに、綺麗に着飾った女優の岸恵子さんが出られていて、母と同い年だと知ったとき、私はとても切なく感じた。


病院の中は暖かい、守られているから。
だけれども、私はまだまだ外の寒い空気に触れなければならない。
母がそうしてきたように。




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