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2022年07月01日09:49

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ラクサンポ254

私の名前は川口民雄。子どものころから、周囲から浮いていた。学校の成績は低空飛行で、お情けで卒業させてもらった。小学校低学年のころからごく普通に生きられないと堪忍した。なんでみんなと同じことができないのだろうか。学校時代の運動会、学芸会、展示会、修学旅行で、周囲のクラスメートと同じ行動をとるのに、非常に神経を使った。仕事をいくつか渡り歩き、発達障害を支援するNPOで働いている。大人になって、検査を受け、検査の結果で、読み書きはかなり厳しいことがわかった。発達障害当事者は別に努力して、普通に見せようとしても、無理である。例え給与は低くとも、暮らしていければ、文句はない。この仕事は自分に向いているようだ。発達障害トラブルシューティングが仕事になった。
今度の支援者は発達障害で、仕事を探している30代男性の相談に乗る。川口が相談者、加藤の相談、zoom上。

川口
「NPO法人スペースいちごの川口です。今日、初めての相談ですね」

加藤
「加藤です。よろしくお願いします。先週、退職したばかりで、頭が白紙の状況です」

川口
「どんな仕事をなさっていたんですか」

加藤
「スマホを対面販売する仕事でした。ノルマに達成できず。辞めました。書類を書くのが苦手なので、できるだけ現場の仕事をしたかったのですが。疲れてしまいました。みんな、ノルマを達成していたのに、俺だけできなかったので、気まずくなりました」

川口
「何年間ぐらい、お勤めでした」

加藤
「一年です」

川口
「仕事に応募するときに、発達障害があることを雇用者に伝えましたか」

加藤
「ああ、言うの忘れました。発達障害と伝えると不採用になる可能性があるので、履歴書に書きませんでした。まずかったかな。」

川口
「やはり、ちゃんと伝えた方がいいと思います。発達障害の度合いは人によって、まちまちです。加藤さんの特性と苦手を理解して雇用してもらった方が雇用の続く可能性が高いです」

加藤
「俺の場合、ADHDとディスレクシアが有ります。これを伝えた方がいいのですね」

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