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2022年01月20日13:43

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ラクサンポ231

私の名前は川口民雄。子どものころから、周囲から浮いていた。学校の成績は低空飛行で、お情けで卒業させてもらった。小学校低学年のころからごく普通に生きられないと堪忍した。なんでみんなと同じことができないのだろうか。学校時代の運動会、学芸会、展示会、修学旅行で、周囲のクラスメートと同じ行動をとるのに、非常に神経を使った。仕事をいくつか渡り歩き、発達障害を支援するNPOで働いている。大人になって、検査を受け、検査の結果で、読み書きはかなり厳しいことがわかった。発達障害当事者は別に努力して、普通に見せようとしても、無理である。例え給与は低くとも、暮らしていければ、文句はない。この仕事は自分に向いているようだ。発達障害トラブルシューティングが仕事になった。
依頼者、佐藤さんの処を訪れ、話をする川口

川口
「それで、佐藤さん、昼間はなにされているんですか」

佐藤
「見てのとおり、パソコンをいじっている。いろいろなサイトを見て、投稿するのが楽しみなんだ」

川口
「面白そうですね。何年ぐらい、パソコンでお仕事されていたんですか」

佐藤
「昔、少し、やったことがあるけどね。仕事として、使ったことは数回だ」

川口
「毎日、部屋に居るだけで、退屈しませんか」

佐藤
「ときどき、疲れると寝るけど。たまにコンビニへ買い物に行くんから、退屈しないな。なんもしなくても、親が食事を運んでくれるからさ。気に入らない食事の時は外で食べるんだ。うちの食事、あんまり美味くないからね」

川口
「お父さん、お母さんをどう思っているんですか」

佐藤
「別にな。俺が引きこもりになったのは自分たちのせいだと思っているんじゃないかな。俺には関係ないね」

川口
「そうですか。今日は佐藤さんの顔を見たかっただけです」

佐藤
「前にも来た人いたけどさあ。俺、働く気はないからね」

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