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2021年06月11日15:59

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ラクサンポ200

私の名前は川口民雄。子どものころから、周囲から浮いていた。学校の成績は低空飛行で、お情けで卒業させてもらった。小学校低学年のころからごく普通に生きられないと堪忍した。なんでみんなと同じことができないのだろうか。学校時代の運動会、学芸会、展示会、修学旅行で、周囲のクラスメートと同じ行動をとるのに、非常に神経を使った。仕事をいくつか渡り歩き、発達障害を支援するNPOで働いている。大人になって、検査を受け、検査の結果で、読み書きはかなり厳しいことがわかった。発達障害当事者は別に努力して、普通に見せようとしても、無理である。例え給与は低くとも、暮らしていければ、文句はない。この仕事は自分に向いているようだ。発達障害トラブルシューティングが仕事になった。
スマホで話している川口。

川口
「もしもし、NPOスペースいちごの川口です」

小川
「小川ですけど。いいですか。俺、好きなことを見つけました。(弾んでいる様子)」

川口
「はい、どうぞ」

小川
「あの、さあ。この前、散歩に連れててくれて、ありがとうございます。先週、日曜日、朝、公園に行って見たんだけど。そこで、面白いことにであったんだ」

川口
「なんですか。それは」

小川
「川岸の清掃ボランティアですよ。この前、歩いていて、掲示板のチラシを見て、事務所へ行ってみたんです。そしたら、即手伝わせてくれて、俺の話を聞いてくれたんだ。地区の世話人が居るんで、就職の話をしてみろと言われた。大丈夫かな」

川口
「それも一つのきっかけです。小川さんが積極的に外へ出るきになったからですよ」

小川
「今度、一緒に来ませんか」

川口
「面白そうですね。時間があれは、すぐにでも」

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