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2021年05月07日12:04

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ラクサンポ196

私の名前は川口民雄。子どものころから、周囲から浮いていた。学校の成績は低空飛行で、お情けで卒業させてもらった。小学校低学年のころからごく普通に生きられないと堪忍した。なんでみんなと同じことができないのだろうか。学校時代の運動会、学芸会、展示会、修学旅行で、周囲のクラスメートと同じ行動をとるのに、非常に神経を使った。仕事をいくつか渡り歩き、発達障害を支援するNPOで働いている。大人になって、検査を受け、検査の結果で、読み書きはかなり厳しいことがわかった。発達障害当事者は別に努力して、普通に見せようとしても、無理である。例え給与は低くとも、暮らしていければ、文句はない。この仕事は自分に向いているようだ。発達障害トラブルシューティングが仕事になった。
オンラインのミーテイング。新しい相談者の情報

スタッフ男
「川さん。お疲れさまです。次の相談が来ています」

川口
「えー、たいへんだ。仕事があるのはありがたい。どんな人かな」

スタッフ女1
「けっこう、厳しいかな。コロナ禍で、引きこもりが多くなったからね。連休前から休みがちだった仕事を辞め、家に引きこもって居る、40才代の男性。川口さんにお願いできますか」

川口
「どんな条件なんですか。あんまり、厳しいと、身体がつぶれちゃうからさあ。最近、疲れてきたから」

スタッフ女1
「この前の高橋さんよりも、楽だと思うけどね。川さん、評判いいわよ」

川口
「誉められるのは、うれしいけど。話を聞いてみないとわからないから。ところで、いつからですかね」

スタッフ女2
「今日の午後なら、相談者の内山さん、時間が空いているらしいの」

川口
「それは急ですね。せめて、明日にしてくれないかな。こちらも、心も準備が必要だからね」

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