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2020年11月06日13:00

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ラクサンポ171

私の名前は川口民雄。子どものころから、周囲から浮いていた。学校の成績は低空飛行で、お情けで卒業させてもらった。小学校低学年のころからごく普通に生きられないと堪忍した。なんでみんなと同じことができないのだろうか。学校時代の運動会、学芸会、展示会、修学旅行で、周囲のクラスメートと同じ行動をとるのに、非常に神経を使った。仕事をいくつか渡り歩き、発達障害を支援するNPOで働いている。大人になって、検査を受け、検査の結果で、読み書きはかなり厳しいことがわかった。発達障害当事者は別に努力して、普通に見せようとしても、無理である。例え給与は低くとも、暮らしていければ、文句はない。この仕事は自分に向いているようだ。発達障害トラブルシューティングが仕事になった。

川口が家庭訪問をしている。相談者の家、居間。

川口
「そうですか。ご苦労されたんですね。これまでのお話をうかがったいると、仕事を見つけたいとのことですね」

相談者(三浦)
「今まで、半年以上続いた仕事はなかったんです。正直、言うと、何をしたら、いいかわかりません。学生時代、友だちがバイトをしていたんで、そこで働きました。専門学校、卒業した時点で辞めました」

川口
「でも、旅行の専門学校を卒業したんでしょ。旅行が好きなんじゃないですか」

三浦
「大学に行くのも、目的はないし。家を早く、出たかっただけです。余りにも、周囲とうまくやれなかったので、発達障害ではないか、と疑いました。それで、検査を受けました」

川口
「それで、どんな診断を受けたのですか」

三浦
「不特定の発達障害と出ました。それで、障害者手帳を取りました。ところが、障害者枠の仕事って、面白くないのです。コピー取りとか、パソコンの入力とか、俺、もう、やってられなくなりました。それで、辞めました」

川口
「三浦さんは何をしたいか、まず、探すことですね」

三浦
「だから、相談をお願いしたんですよ。どうしたらいいですか」

川口
「自己分析から始めなければなりませんね」

三浦
「検査はもう飽きたんですよ。俺、これからどうしたら、いいですか」



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