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2020年08月07日09:48

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ラクサンポ159

私の名前は川口民雄。子どものころから、周囲から浮いていた。学校の成績は低空飛行で、お情けで卒業させてもらった。小学校低学年のころからごく普通に生きられないと堪忍した。なんでみんなと同じことができないのだろうか。学校時代の運動会、学芸会、展示会、修学旅行で、周囲のクラスメートと同じ行動をとるのに、非常に神経を使った。仕事をいくつか渡り歩き、発達障害を支援するNPOで働いている。大人になって、検査を受け、検査の結果で、読み書きはかなり厳しいことがわかった。発達障害当事者は別に努力して、普通に見せようとしても、無理である。例え給与は低くとも、暮らしていければ、文句はない。この仕事は自分に向いているようだ。発達障害トラブルシューティングが仕事になった。映画館の前、川口と田中氏。多くの人々が行きかっている。

田中
「どうです。スカーとしたでしょう。俺、あんなアクションシーンがたまらないですよ」

川口
「私にはよくわからないけど、まあ、君が好きなら」

田中
「好きなこと、なんでも良いから、探せというから、映画に連れてきたんだ」

川口
「それで、具体的に、どうしたいんですかね」

田中
「それがわからないから、相談しているんですよ。俺、どうしたらいいですか」

喫茶店、二人が差し向えで。
川口
「今までの経歴からすると、総務関係だね。まだ、若いから、本当にやりたいことを考えたら、どうですか。完璧を求めすぎているんだ」

田中
「そうですかね。周囲を意識して、できる人を見ていると、どうしても、自分はできないと、落ち込んじゃうんですよ」

川口
「その前に、半分でもできたら、自分を誉めることから初めてみたらどうです。例えば、映画を見ることができた。俺って、すごい」

田中
「子どもころから、誉められることが少なかったから、俺って、自信がなかったんです。本当は正義の味方で、悪を叩き潰す。仮面ライダーゴーストになりたかったんです。だけど、なれるわけない」
川口
「人を助ける仕事なら、いっぱいあるぞ。福祉関係、教育関係、高齢者関係」

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