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2020年06月26日09:38

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ラクサンポ153

私の名前は川口民雄。子どものころから、周囲から浮いていた。学校の成績は低空飛行で、お情けで卒業させてもらった。小学校低学年のころからごく普通に生きられないと堪忍した。なんでみんなと同じことができないのだろうか。学校時代の運動会、学芸会、展示会、修学旅行で、周囲のクラスメートと同じ行動をとるのに、非常に神経を使った。仕事をいくつか渡り歩き、発達障害を支援するNPOで働いている。大人になって、検査を受け、検査の結果で、読み書きはかなり厳しいことがわかった。発達障害当事者は別に努力して、普通に見せようとしても、無理である。例え給与は低くとも、暮らしていければ、文句はない。この仕事は自分に向いているようだ。発達障害トラブルシューティングが仕事になった。川口がzoom画面で相談を受けている。続き。

画像:男
「なんとか、助けてくださいよ」

川口
「貴方は何が好きなんですか」

画像:男
「急に言われても、わからないな。好きな食べ物とか、飲み物ななら答えられるけど」

川口
「あのね。発達障害の人々は、できることと、できないことがはっきりしているでしょう。凸凹が大きいんです。だから、仕事を見つけるのも、まず何が好きか、わからないと、話が進まないんです」

画像:男
「うーん。この次までに考えてみます」

川口
「そんな難しいことを考えなくてもいいんですよ。今、やっていて、一番楽しいことはなんですか」

画像:男
「うん。ビールを飲みながら、窓の外を眺めていることかな。最近、動くのもタルクなってきました」

川口
「困ったな。他、なんか、ないですか。次回までに思い出したくださいね」



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