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2020年06月19日09:35

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ラクサンポ152

私の名前は川口民雄。子どものころから、周囲から浮いていた。学校の成績は低空飛行で、お情けで卒業させてもらった。小学校低学年のころからごく普通に生きられないと堪忍した。なんでみんなと同じことができないのだろうか。学校時代の運動会、学芸会、展示会、修学旅行で、周囲のクラスメートと同じ行動をとるのに、非常に神経を使った。仕事をいくつか渡り歩き、発達障害を支援するNPOで働いている。大人になって、検査を受け、検査の結果で、読み書きはかなり厳しいことがわかった。発達障害当事者は別に努力して、普通に見せようとしても、無理である。例え給与は低くとも、暮らしていければ、文句はない。この仕事は自分に向いているようだ。発達障害トラブルシューティングが仕事になった。川口がzoom画面で相談を受けている。

川口
「そうですか。今まで、たいへんご苦労されましたね。現在、どうされていますか」

画像:男
「今、派遣の仕事が先月でなくなり、求職中です。発達障害であることがわかったので、
できるれば、理解のあるところで、働きたいのですが」

川口
「正社員か、非常勤でも、問題ないのですか」

画像:男
「正社員にはこだわりません。今まで正社員で働いたことはありましたが、ノルマが厳しくて、退職しました」

川口
「どんなことをされていたのですか」

画像:男
「スマホの店頭販売でした。人との対面が苦手で、三か月で辞めました。それ以来、非常勤の仕事を続けてきました。イベント設営とか、ホテルの警備、マンション管理なんかもやりました」

川口
「ところで、あなたはなにがやりたいのですか」

画像:男
「それが、わからないから相談しているんです。俺、これからどうやって、生きて行けば、よいでしょうか」

川口
「なんか、人生相談になったきたみたい」



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