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2020年02月21日09:20

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ラクサンポ138

私の名前は川口民雄。子どものころから、周囲から浮いていた。学校の成績は低空飛行で、お情けで卒業させてもらった。小学校低学年のころからごく普通に生きられないと堪忍した。なんでみんなと同じことができないのだろうか。学校時代の運動会、学芸会、展示会、修学旅行で、周囲のクラスメートと同じ行動をとるのに、非常に神経を使った。仕事をいくつか渡り歩き、発達障害を支援するNPOで働いている。大人になって、検査を受け、検査の結果で、読み書きはかなり厳しいことがわかった。発達障害当事者は別に努力して、普通に見せようとしても、無理である。例え給与は低くとも、暮らしていければ、文句はない。この仕事は自分に向いているようだ。発達障害トラブルシューティングが仕事になった。川口に又面倒な相談が来た。NPO事務所

スタッフ女1
「川口さん、又、次のケース、お願いできますか」

川口
「えー。佐藤さんの件、決着がついたでしょ。少し休みたいだけど」

スタッフ女1
「そりゃ、そうだけど。仕事が来たんだから」

川口
「はい、はい。貧乏、暇なし。どんなケースですか」

スタッフ女1
「そう。就職試験を受けて、落ち続け、自信を失って、引きこもりになった女性なんだけど」

川口
「女性。苦手だな。女性スタッフの方がいいじゃないの」

スタッフ男
「だけど、川さんをご指名なんだ。俺も、他の人に回そうと思ったんだけど」

スタッフ女2
「いいじゃない。ご指名なんて、めったにないことなんだから。やる以外ないでしょう」

川口
「困ったなあ。情報を回してください」
パソコンをセットアップして、メールを確認する。

川口
「ええ、まさか。勘弁してくれよ」


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