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2020年01月10日11:11

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ラクサンポ132

私の名前は川口民雄。子どものころから、周囲から浮いていた。学校の成績は低空飛行で、お情けで卒業させてもらった。小学校低学年のころからごく普通に生きられないと堪忍した。なんでみんなと同じことができないのだろうか。学校時代の運動会、学芸会、展示会、修学旅行で、周囲のクラスメートと同じ行動をとるのに、非常に神経を使った。仕事をいくつか渡り歩き、発達障害を支援するNPOで働いている。大人になって、検査を受け、検査の結果で、読み書きはかなり厳しいことがわかった。発達障害当事者は別に努力して、普通に見せようとしても、無理である。例え給与は低くとも、暮らしていければ、文句はない。この仕事は自分に向いているようだ。発達障害トラブルシューティングが仕事になった。NPO事務所の検討会議、川口とスタッフらが話している。

スタッフ女1
「私の担当の女性2人はまだ、引きこもりの状態で、先が見出せません。このまま、期間内、支援を続けるんでしょうか。最近、無力感を感じます」

川口
「私も一人、一度社会復帰したのに、再度引きこもった人が担当です。ここ三カ月、進展がありません」

スタッフ男
「二人とも、重いケースにぶち当たったかな。当事者の話を辛抱して、聞きながら、手掛かりをつかむしかないかな」

川口
「こちらもそろそろ疲れてきました。本人はもっと苦しんでいるかもしれない。好きなのはパソコンでゲームをやることでしょう。つきあいきれませんよ。外へ出るのが嫌いではないので、そこを手掛かりにします」

スタッフ女1
「私も話をじっくり聞きましたが、なかなか糸口がつかめません。落ち着くまで、時間が必要です」

スタッフ女2
「辛抱との戦いですね」

川口
「本人と来週、もう一度、会ってきますから、そのとき、話してみます」


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