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2019年12月20日09:29

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ラクサンポ130

私の名前は川口民雄。子どものころから、周囲から浮いていた。学校の成績は低空飛行で、お情けで卒業させてもらった。小学校低学年のころからごく普通に生きられないと堪忍した。なんでみんなと同じことができないのだろうか。学校時代の運動会、学芸会、展示会、修学旅行で、周囲のクラスメートと同じ行動をとるのに、非常に神経を使った。仕事をいくつか渡り歩き、発達障害を支援するNPOで働いている。大人になって、検査を受け、検査の結果で、読み書きはかなり厳しいことがわかった。発達障害当事者は別に努力して、普通に見せようとしても、無理である。例え給与は低くとも、暮らしていければ、文句はない。この仕事は自分に向いているようだ。発達障害トラブルシューティングが仕事になった。川口が佐藤氏の自宅へ出向く。

川口
「こんにちは。今日は話を聞きに来ました。息子さんの様子は」

母親
「相変わらず、部屋にこもって、一歩も外に出ようとしません。コンビニに行くのも億劫になっているようです。よろしくお願いします」

川口が二階に上がり、部屋の近くに来る。

川口
「川口です。今日は話を聞きに来たよ。ドアを開けてくれるかな」

ドアを開ける。

川口
「今日は話を聞きに来たんだ。この前は外へ呼び出して、ごめんなさい」

佐藤
「いや、いいんです。ちょうど、外へ行きたかったから。でも、まだ、頭の混乱は終わってないよ。どうした、いいのかな。親たちも、友だちも別の世界に居るようだ。どうしたら、いいか、わからなくなったんだ」

川口
「そうだね。一番やりやすいことを考えような」

佐藤
「俺、一緒に働く人々との相性が問題なのだ。しばらく一緒に働くと、仲間外れにされてしまうんで、困っているだけど、だれも真剣に話を聞いてくれない。相談に乗ってくれた人は人間関係をよくする方法ばかり、教えようとするけど。それはいいよ。別に友だちが欲しいわけではないから」

川口
「友だちは居るのかい」

佐藤
「ネットでつながっているから、面倒な人間関係はいらいないよ。だから、それ以外で生きがいを探したいんだ」


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