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2019年12月06日09:23

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ラクサンポ128

私の名前は川口民雄。子どものころから、周囲から浮いていた。学校の成績は低空飛行で、お情けで卒業させてもらった。小学校低学年のころからごく普通に生きられないと堪忍した。なんでみんなと同じことができないのだろうか。学校時代の運動会、学芸会、展示会、修学旅行で、周囲のクラスメートと同じ行動をとるのに、非常に神経を使った。仕事をいくつか渡り歩き、発達障害を支援するNPOで働いている。大人になって、検査を受け、検査の結果で、読み書きはかなり厳しいことがわかった。発達障害当事者は別に努力して、普通に見せようとしても、無理である。例え給与は低くとも、暮らしていければ、文句はない。この仕事は自分に向いているようだ。発達障害トラブルシューティングが仕事になった。町を歩く、川口。佐藤氏のことを考えている。

川口(独り言)
「きれいごとを考えてもな。やっぱりわからないことが多い。俺だって、佐藤さんに一番、有った道なんってわからないよ。正解はない。いろいろな所にぶつかりながら、探すしかないよ。でも、彼はすでに引きこもっている。まず、外へ出るのが、先かな。難しい案件は難しいな。俺、助言はできないよ」

町の中を行きかう人々、止まることを知らない。川口も黙って、事務所へ向かっている。

川口(独り言)
「どうしょうかな。恰好良く、できますと、引き受けたけど。もう少し、佐藤さんに付き合って、仕事を探そうか。もしかしたら、俺の力では、どうにもならないかな」
スマホを見ながら歩く中年の女性にぶつかる。

女性
「ごめんなさい」

川口
「みんな自分のことに夢中なんだ。自分本人が探す。それを一歩、距離を置いて、支援するしかないか。根競べかもしれない」

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